言葉の使い方について、興味のあるネットニュースがありました。
頭の引き出しから出して、日々使う言葉は、意外なほど少ないものです。それは「普段着の言葉」といえるでしょう。実はコミュニュケーションを円滑にするには、この「普段着の言葉の質」を高めることが欠かせないのです。言葉の質を高めるとは、「気持ちを明るくする言葉」「やる気を高める言葉」「穏やかになったり心和む言葉」などの「いい言葉」を、意識して使うということです。
■脳の勘違いを活用しましょう
たとえば「部長の指示はコロコロ変わるので困る」「あの人はルーズで付き合いたくない」「意味のない会議ばかりで嫌になる」などといった、愚痴や不平不満の類いを口にするのは、ストレスの解消になる気がしますが、脳は主語を認識しないといわれていますから、すべてを「私のこと」だと反応します。ですから、自らを「厄介な人」「困った人間」だと、とらえてしまうのです。
しかし、主語を認識しないというのは、逆にいい結果ももたらします。友人や知人に「信頼できる方ですね」「アイデアが豊富で、尊敬します」「集中力が並大抵ではないですね」と言えば、脳は自分がほめられたと勘違いして、「ほめられるに値する人間」だと、自分をとらえます。
誰しも、ほめられたらうれしいでしょう。そういうときのあなたの表情は、笑顔ですから、相手も笑顔になって、人間関係はより円満になります。ほめ言葉を使うことを習慣にすると、「愛嬌(あいきょう)のいい人」「優しい人」と受け取られやすくなり、人気者になるのは、疑う余地はありません。
■言葉の言い換えで「いい人生」を手に入れる
朝晩、自らを元気にする言葉を声にするのもお勧めです。その日、苦手なお客様にお会いする予定があったとしましょう。そういう朝には「○○さんは、苦手だ」「どうしたらあんなに高圧的になれるのだろう」と、愚痴の一つも言いたくなるものですが、そこを言い換えて「良い経験になる」「学びのチャンスが巡ってきた」と考えるわけです。きょうもいいことがある、ツイている、幸せだという意識づけをするのです。
朝は素直に、夜は落ちついて言葉を受け入れやすいですから、毎日続けるうちに「いい言葉」が口ぐせになります。すると、呼応するように仕事も人生も明るく「輝きあふれる成果」をもたらすことができます。
ちなみに私は朝には「きょうもいい日になりますね」、就寝前には「明日もいい日になりますね」と念を押すように、自分を鼓舞する言葉を口にしています。7年以上続けていますが、これらの言葉のおかげで、失敗続きでめいりそうなときでも、誤解や中傷を受けて人間不信になっていても、リセットでき、愚痴や不平不満、言い訳や悪口など、悪い言葉を口にすることがなくなりました。
こうした言葉の言い換えは「いいこと」を引き寄せるのです。「疲れるなあ」と、ため息まじりでつぶやくのではなく、「いいことがある!」と笑顔でつぶやく。それだけでも、悪い言葉が出てくる余地を与えず、良い結果を導くことができるのです。
■ビジネスシーンで役立つポジティブな言い換え
スロースターターでイライラする部下や同僚に「のろいな」「やることが遅いんだよ」と言えば、すっきりするように思いますが、あなたの脳にもインプットされ、自分に悪影響を及ぼすだけでなく、相手の反感も買うでしょう。ですから「地道にコツコツ努力をする○○さんは、素晴らしい」「仕事が丁寧だよね」などと言い換えます。
仕事のミスが多い人には「○○さんの尻ぬぐいをさせられる私の身にもなってほしい」とか、「いつまでたっても、仕事を覚えないなんて信じられない」と、愚痴るのではなく、「こういう風にすると、うまくいくのではないかな?」「ここが重要だから、気をつけるといいと思う」と、さりげなく、アドバイスをするのもいいでしょう。
そんな甘い言い方で改善するとは思えないと思う方もいるでしょうが、相手の立場になれば腑(ふ)に落ちるはず。強い口調で欠点やミスを指摘されたら「内容」よりも「話し方」に気がとられ、何が悪いのかが見えてこないのです。
「のろい」という欠点を「地道だ」「丁寧だ」と「ほめ言葉」のように言い換えるのは好まないという方もいらっしゃるかもしれませんが、相手にはその真意が伝わります。単に愚痴られるよりも、効き目があるのです。
言葉は生もの。同じ意味を持つ言葉でも使い方次第できちんと伝わり、コミュニュケーションは楽しいものになります。
(臼井由妃「臼井流最高の話し方」アーカイブ)
私も肯定的な言葉を使うと良いと聞き、気をつけて使うようにしました。
自分では当たり前になり気がつかなかったのですが、周りの人から悪い?言葉は使わないねと言われるようになり、周りの人が自ら真似すると言って実践していました。
良い方向に変わったようです。
感謝してます。
りくりとりっぷホームページ:http://rikuritrip.net/