楽観的な人ほど長生きする、という研究結果が明らかになったそうです。
以下、ネットニュースより抜粋。
「病は気から」という言葉があるが、実際に楽観的・悲観的といった心の持ちようが寿命や健康と相関関係にあることが最近の研究で明らかに。その鍵はストレスへの対処法にあるようだ。UK版『ELLE』より。
「病は気から」は本当だった
アメリカの最新の研究によると、楽観的な人は長生きしやすいという。ポジティブな考え方を持つ人は平均して、85歳までの生存率が高く、最も悲観的な考え方を持つグループよりも11~15パーセントも寿命が長かったことが分かった。
楽観主義者は感情のコントロールがうまく、そのため免疫系システムに影響を及ぼすと言われるストレスにより上手に対処している、とBBCはレポートしている。
7万人以上のケースを調査
研究には異なる研究のために協力したグループが用いられた。「Nurses’ Health Study」に参加した女性7万人と、「Veteran’s Health Study」に協力した男性1500人で、楽観主義のレベルと健康全般、およびエクササイズや食事、さらに喫煙、飲酒の程度などについても調査が行われた。
この研究を行ったボストン大学医学部精神科のルウィーナ・リー准教授は「我々の発見から分かることは、より楽観的になることで、寿命を伸ばし、より健康的に歳を重ねることが促進される可能性があるということです」と語る。
心がけや行動で楽観主義になれる
リー准教授によると楽観主義になるための方法論についてはすでに複数の研究が行われているという。「物事がうまくいく未来をイメージしたり、集中的な認知行動療法を介在させることで、楽観主義のレベルを上げられる可能性のあることがランダム化比較試験で示唆されています」
彼女は今回の研究では、なぜ楽観主義者がより長生きするのかという理由については解明されなかったものの、「楽観主義的人間は目標に到達可能であるという自信を持つ傾向があり、問題解決の場面においてより能力を発揮することが分かっています。ストレスの多い状況で感情の制御がうまいのではないか」と語っている。
ストレスへの対処法が鍵
英ブリストル大学で社会発達心理学を教えるフッド教授は「the science of happiness」という講座を開いているが、そこでは楽観主義者はストレスの扱いが上手いことを繰り返し強調している。
「楽観主義者はストレスに巧みに対処できますが、これは簡単に考えれば、彼らは人生におけるネガティブな体験をくよくよといつまでも考えないからです」とフッド教授。
「ストレスは免疫システムに影響を及ぼします。これはすなわち、楽観主義者は感染に対してより防御性が高い可能性を示唆します。また、いくつかの研究で、ストレスとテロメアの短縮の関係についても明らかになっています。テロメアは細胞の老化や、心臓病、糖尿病、癌のリスクに関係している染色体の構造部分です」
(Translation & Text : Naoko Ogata)
少しのストレスは人生のスパイスだと聞いたことがありますが、過度のストレスは身体に負担がかかります。
ストレスのコントロールをして、楽しい人生を歩みたいものです。
感謝してます。
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