リンゴの効果は色々あるのですね。
以下、ネットニュースより抜粋。
さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介するTOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」。10月12日(土)放送のテーマは「リンゴ」。今回は、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の庄司俊彦さんに「リンゴに含まれる成分の効果」について伺いました。
(TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」2019年10月12日(土)放送より)
── リンゴって体に良いんですか?
病み上がりにすりおろしたリンゴを食べる習慣は世界的にあります。それくらい昔から体に良いと思われてきたのでしょう。でも実は、いわゆる栄養成分としてはそこまで特徴的ではありません。食物繊維が豊富なのでお腹の調子を整える効果はそれなりにありますし、カリウムも多めなので血圧を下げるとも言われますね。
しかし今、我々が注目しているのは「プロシアニジン」というポリフェノールの一種です。リンゴの皮の部分に多く含まれているのですが、動脈硬化や生活習慣病の予防にリンゴの摂取が関わっているのではないかと考えられています。さらにおもしろいところでは、プロシアニジンを頭に塗ると毛が生えてくるという報告もあります。その研究によると「リアップ」の「ミノキシジル」と同じくらいの効果があるようです。
── えっ!? 「リアップ」と同じくらいの効果なんですか?
残念ながらリンゴそのままではなく、その成分を抽出して使えばという話です(笑)。こういう研究は20年近く前からおこなってきていますが、なかなか広まらないのが悩みどころですね。フランスではすりおろしたリンゴを「inゼリー」のように吸う商品も人気で、日常的にリンゴを摂取しているのですが。
たとえば、リンゴ1個分のプロシアニジンを12週間、毎日摂取すると内臓脂肪がどう変わるかという試験のデータを見てみましょう。特に食事制限をしなくても、CTスキャンで内臓脂肪の面積を測ると、ちゃんと内臓脂肪が減っていることがわかります。もちろんプラセボの偽薬を摂取した人と比較したうえでの話です。別の試験では、血糖値の上昇を抑制する効果も認められています。
── まさに「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」ですね
食物繊維を摂ると腸内細菌が良くなるのは昔からわかっていたのですが、最近、ポリフェノールも腸内細菌を変えることがわかってきました。太っている人は「ファーミキューテス」という菌が腸内に多く、痩せている人は「バクテロイデス」という菌が多い。その菌の違いが代謝の違いに影響を与えているようなんです。実験でファーミキューテスをマウスに与えると、食事は変わっていないのに太ります。
そしてリンゴのプロシアニジンは、太った人のファーミキューテスとバクテロイデスの腸内比率を、普通の状態に戻す働きをするんです。今までポリフェノールは体のなかで脂肪の分解を促進するような働きの研究が主でしたが、こういう違う方向性の効果があることがわかってきています。
リンゴをまるかじりすると、かなりお腹にたまります。
切ってから食べると、まだ食べられそうな気がするのが不思議です。
リンゴが食べたくなりました。
感謝してます。
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