世界最高の雑談力?

 大人が極めたい6つの質問があるそうです。

 以下、ネットニュースより抜粋。

コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「『世界最高の雑談力』を身につけるために極めたい6つの質問、雑談力を上げる超簡単テクニック」について解説する。■「雑談が苦手な私」は「社交界のプリンス」を訪れた

日本人のコミュニケーションの2大悩みは、「知らない人と話す」「大勢の人の前で話す」だそうです。

みなさんも、「パーティーの席などで話すのは知っている人だけ」「人前で話すのは緊張する」なんてことはないでしょうか。

同じような悩みを持っていた私は、6年前、アメリカのニューヨークに「コミュニケーションの武者修行」に出ました。

多文化の国、アメリカでは、「暗黙の了解」などと言ったものがありません。ですから、何ごとも言語化し、表現する技術が非常に重要です。コミュニケーションが「学問」として研究され、莫大なノウハウやテクニックが蓄積されていたのです。

ニューヨークには、そうした知見に基づき、大学の研究所や「アクティングスクール」「ボディランゲージスクール」「プレゼンの学校」など、コミュニケーションを「学ぶ場」が星の数ほどありました。

私も、手あたり次第に通い、「人前で緊張せずに話せるようになりたい」「堂々とした声を出したい」「カリスマのある振る舞いを身につけたい」などの願望を一つひとつかなえていきました。

「雑談が苦手」という悩みを解決すべく訪ねたのが、「ニューヨークの社交界のプリンス」と呼ばれる実業家。彼は芸術家の親から相続した高級住宅街の一角にあるマンションに、夜な夜な大勢の人を招き、パーティーを開いていました。

参加者に「人脈」を作る機会を提供することで、自分自身も人脈を手に入れ、そうした「人脈構築」スキルを、人や企業にコンサルすることで利益を得るというなんとも不思議なビジネスモデルを展開しているイケメン青年でした。

彼についての記事を新聞で読んだ私は、「『知らない人とあっという間に仲良くなれる雑談術』をぜひ教えてもらいたい」とメールで頼み込んでみたのです。

彼はダウンタウンのオフィスで会うことを了解してくれ、惜しげもなく「世界最高の雑談術」を教えてくれました。

彼のパーティーで、そのスキルを実際に試したところ、これまた不思議、あっという間に緊張感なく話が弾んだのです。

■「徹底して『質問の達人』になれ」

たくさん教わったスキルの中で、印象に残っているのは、「『誰もが自分と話したがっている』と思い込め」というものでした。「多くの人が自分から話しかけられず、話しかけられるのを待っている」というのです。

そして、「万が一、誰かに冷たくされても、必ず、喜んで話をしてくれる人はほかにいるから」と断言されました。

確かに、それまでの私は「迷惑ではないか……」「嫌がるのではないか……」と勝手に思い込んで、自ら「壁」を作り、一歩踏み出せずにいたのです。要は「思い込み」を逆転させるということでした。

もう1つ学んだのは、「徹底して『質問の達人』になれ」ということでした。

雑談といえば、ノウハウ本などでは、「天気」や「健康」などの鉄板ネタを語れ、とよく紹介されていますが、「自分が相手に何を話すか」という「私」主語の発想で、自分が「マイク」を握りつづけるかぎり、雑談はいつまでたってもうまくなりません。

雑談・会話では「話す」のではなく、「質問する」「聞く」、つまり、「徹底した聞き上手」でなければならない、と言うのです。

「最高の聞き手」になるカギを握るのが「問いを立てる力」。これこそが「会話力の神髄」だったと彼は教えてくれました。

みなさんもぜひ、試しに「30分間、自分の会話に意識を向けて」みてください。もしその間に、「相手への質問が3つ以上出ていなければ、要注意のサイン」です。

スイッチが入ると「自分の話が止まらない人」、あるいは「話も質問もせず、会話が進まない人」、はたまた「会話の中で、まったく質問しない人」は、みなさんの周りにもいないでしょうか?

「よりたくさん質問した人のほうが相手のことをよく知ることができ、好意的に受け止められ、2回目のデートにこぎつける確率が高かった」というハーバードビジネススクールの准教授らの研究もあります。

多くの人が「質問力」の驚異的なパワーを過小評価しているのです。

では、どうすれば、「いい質問」ができるのか。

あまり深く考える必要はありません。「ど」力を極めればいいのです。簡単です、「ど」から始まる質問をすればいいだけなのです。

■「オープン・クエスチョン」で「ど」力を極めよう

「YesかNoで答える『クローズド・クエスチョン』」よりも、「相手に自由に答えさせる『オープン・クエスチョン』」のほうが話は弾みやすいといわれます。

「6W1H(What、Who、When、Where、Why、Which、How)」で始まる質問は、すべて、「オープン・クエスチョン」で、どれも「ど」の言葉に置き換えられます。

具体的には次のような質問です。まずは「What」「Who」「When」「Where」の場合です。

①What――どう、どんな
(例)
◎「〇〇についてどう思いますか?」
「どんな理由でそうなったの?」
◎「どんな〇〇(本・映画・動物・スポーツ・食べ物etc)が好きですか?」
「最近、どんなニュースが気になりました?」
「仕事はどんな感じですか?」
「どんな課題がありますか?」
「どんな目標をもっていますか?」
「どんなお仕事をされているのですか?」
「それで、どうしたの?」
◎「休みの日は、どうしたいですか?」

②Who――どの(人)、どんな(人)、どなた

(例)
「将来はどんな人になりたいですか?」
「どの芸能人が好きですか?」
「どんな人と一緒にご飯を食べてみたいですか?」
歴史上の人物に会えるとしたら、どの人と会ってみたいですか?」
「どんな人がタイプですか?」

③When――どんなとき、どのタイミング
(例)
「どのタイミングがいいでしょう?」
「どんなときに、心が落ち着きますか?」
「どの季節がおすすめですか?」

④Where――どこに、どこで
(例)
「どこに行きたい?」

「これはどこで買ったの?」
◎「どこのご出身ですか?」
「どこに住んでいるんですか?」

「Why」「Which」「How」の場合は、次のような質問です。

⑤Why――どうして
(例)
「どうしてこれが人気なんでしょう?」
「どうしてここにいらっしゃったんですか?」
「どうして、こんなことになったんでしょう?」

⑥Which――どれ、どっち、どちら、どの
(例)
「犬と猫どっちが好きですか?」
「どれがいい?」
「どの国に行きたいですか?」

「どちらのメーカーの製品をお使いですか?」

⑦How――どう、どうやって、どうしたら、どのように
(例)
◎「最近、調子はどうですか?」
◎「どうしたらいいと思う?」
「どうやってやったの?」
「どのような点がいいと思いますか?」

「『ど』×『6W1H』」で質問は無限に湧いてきます。

とくに、いま紹介した中で、◎印をつけた「どう思う?」「どんな〇〇が好き?」「どうしたい?」「どこの出身?」「調子はどう?」「どうしたら?」の6問さえ覚えておけば、5分、10分の会話は難なく切り抜けられるでしょう。

といっても、ただ質問を投げ続けるだけでは、対話にはなりませんから、「質問→聞く→質問→聞く→時々自分の話をする」といったサイクルを回していくのがおすすめです。

■「ど力」を極めて「質問上手」に

一方的に話す人に対しては、「自分が聞きたい話にまつわる質問」をすれば、話をシフトさせることができ、延々と興味のない話を聞かされつづけなくてもよくなります。

どうですか?  みなさんは「どんな質問」ならしやすそうですか?

いまなら、「年末年始はどのように過ごす予定ですか?」など、「ど」だけで、質問は無尽蔵に湧き出てきますよね。

ぜひ、みなさんも「ど力」を極めて、「聞き上手」になり、「世界最高の雑談術」を身につけた「雑談の達人」になってくださいね。

岡本 純子 :コミュニケーション・ストラテジスト

東洋経済オンライン

 

「ど力」というものがあるのですね。

セラピーでは、「Why」の使い方に気をつけています。日本語では「なぜ」と訳されることが多く、責められている印象につながるからです。

なので、「なぜ」を「どうして」と言い替えて話しています。

ちょっとしたことなのですが、とても大事なことだと思います。

「ど力」、勉強になります。

感謝してます。

りくりとりっぷホームページ:http://rikuritrip.net/

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