「何時間でも集中が続く」方法?

脳神経学者の直伝だそうです。

 以下、ネットニュースより抜粋。

「集中力が切れてしまった」「集中力がいったん途切れると、再び集中するのに時間がかかる」・・・・・・。そういった悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。集中力は長く続かないと考えられがちですが、「脳には一定の集中状態を長く保ち、仕事や勉強、スポーツなどに打ち込むポテンシャルが備わっている」と脳・神経科学者の青砥瑞人氏は言います。集中力を持続するにはどうすればよいのでしょうか。青砥氏の新著『4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中』から一部抜粋・再編集して解説します。■脳には一定の集中状態を長く保つポテンシャルがある

最高のパフォーマンスを発揮するのに欠かせない力である集中力は、意外なほど繊細です。私も「もっと集中力が持続すればいいのに……」と心から願ったことがありますし、あなたもきっと同じ願望を持ったことがあると思います。

集中力はなぜ途切れてしまうのでしょうか。そして、もう一度、高い集中状態に戻るのが難しいのはなぜなのでしょう。

一般的に「集中力は15分しか続かない」「集中を邪魔する要素があると、すぐに途切れてしまう」「休息を挟まないと、途切れた集中力は回復しない」など、集中力に関してはさまざまな説があります。

しかし、私はある条件が整いさえすれば、集中力が持続する時間に限界はないと考えています。

もちろん、一流のアスリートなどが経験する「ゾーン」と呼ばれるような最高の集中状態が永遠と続くことはないでしょう。けれども、あなたにも私にも、ほかの多くの人たちの脳にも、一定の集中状態を長く保ち、仕事や勉強、スポーツなどに打ち込むポテンシャルが備わっているのです。

例えば、「徹夜での勉強は効率が悪い」と言われますが、実際に徹夜での一夜漬けの結果、翌日の試験で最高のパフォーマンスを発揮した経験はないでしょうか。

人の命を預かるドクターは、ときに10時間を超える手術に挑みます。もちろん小休止はあるにしても、何時間も高い集中状態を維持し続けるわけです。

大人買いした漫画をワクワクしながら全巻読破し、気づいたら空が白んでいた日曜日の朝。ひたすらボールを追ううちにグラウンドが真っ暗になっていた部活時代のある日。そこで発揮された集中力は、一般的に言われている集中の法則とはかけ離れたものだったはずです。90分どころか、3時間、4時間と集中状態が持続し、想像以上の成果に結びついたでしょう。

もし、あなたがそんなふうに例外的な集中体験を持っているなら、自分で経験し、発揮した集中力とそのポテンシャルを信じてください。私はかつて、毎日2時間の睡眠時間でUCLAの神経科学の授業に食らいついていきました。根性論で「だからできる」と言いたいわけではありません。集中力の繊細な一面を理解したうえで、適切な条件を整えてあげれば、あなたはすばらしい集中状態を作り出すことができるようになるのです。

■「凜とした脳」の状態をつくることが重要

では、適切な条件とはどのようなものでしょうか。それは「心理的安全性」が保たれている状態です。心理的安全性が保たれている状態とは、あなたが不安や恐れを感じることなく、あるいは不安や恐れを感じたとしても支配されることなく、脳が安心して思考し、あなたが発言や行動できる環境にいることです。

1人で思索にふける時間も当てはまりますし、誰かと議論をし、反論や疑問を投げかけるような場面、自分の弱みをさらけ出しても、信頼が揺らがないと感じられる人間関係・コミュニティがある状態も当てはまります。心理的安全性は、集中状態の質や持続に大きな影響を与えるのです。

抽象的な表現になりますが、私は集中力を極限まで高めていくには「凜とした脳の状態」が重要だと考えています。凛とした脳の状態とは、自制心が働き、落ち着いた心のことです。

集中力を持続させたい、途切れた集中状態を取り戻したいと願うとき、そのベースとなるのは凜とした脳の状態です。自制心が働き、落ち着いた心を作ることが集中力を発揮するための土台となります。

そんな凛とした状態を作り出すのに欠かせない条件が、心理的安全性が保たれていること。脳神経科学の研究では、心理的安全性が保たれているときは前頭前野がよく働き、不安や恐れを抱く心理的危険性の状態になると前頭前野の機能が低下することがわかっています。脳が安心状態にないと、人は最高の集中力を発揮することができないのです。

前頭前野は思考や創造性、集中力を司り、感情をコントロールする働きのある脳の中枢です。その機能が低下すると、集中力は落ち、思考が停滞し、感情のコントロールがうまくいかなくなります。つまり、心理的安全性を保ち、凜とした脳の状態を作り出すことが集中力を高め、持続させていくための条件となるのです。

■事前にストレスの解消方法を持っておく

では、どうすれば自らの手で心理的安全性のある環境を作っていくことができるのでしょうか。禅問答のようですが、あなたの感じている不安や恐れ、ストレスに気づくことができるのはあなただけですし、真っ先に適切な対処ができるのもあなたです。

心理的安全性のある環境を確保するには、「不安だ!」「ストレスがある!」と感じ、気づいたときに対処できるよう、事前に解消方法を持っておくのが早道となります。「もし、心理的危険性を抱えたら、○○をする」と決めておきましょう。例えば、こんなイメージです。

●うまくいかないことが続いて現実逃避したい気分になっていたら……そのアラートを無視せず、あなたが没頭できる漫画、小説、映画などを全力で楽しむ
●良いアイデアが出ず、日々に行き詰まりを感じたら……お気に入りのサウナでじっくり汗を流し、水風呂との交代浴でリラックスする

●仕事が忙しい時期、強いプレッシャーを感じ始めたら……朝、神社にお参りするようにする
●取引先のキーマンが苦手でストレスを感じているなら……訪問後に乗り切ったご褒美としてスイーツを食べる
●何が正しいのか、間違っているのか。自分の選択に迷いを感じるようになったら……学生時代の恩師を訪ねる
●仕事のこと、勉強のこと、家族のことを考えすぎて疲れていると思ったら……趣味の仲間と徹底的に趣味の話だけをする
「心理的危険性を抱えたら、○○をする」の「○○」の部分は、あなたの心が落ち着き、自制心の働く状態にしてくれる行動なら、何でもOKです。サウナや漫画は私が日々、実践している方法で、うまく気持ちが切り替わり、凜とした脳の状態が整っていきます。

サウナ室に入るときは、サウナでスッキリ汗とともにストレスを洗い流すイメージを持ち、漫画は心がウキウキしたり、腹から笑えたりする作品を読みます。笑うことは、脳内にβエンドルフィンという神経伝達物質を生み出し、実際に心を穏やかにしてくれます。「笑う門には凛とした心」というわけです。

あなたもぜひ、自分を健やかな気持ちにしてくれる、あなたなりの方法を探していきましょう。

楽しみに身を委ねるときは、楽しみ以外のものを頭から追い出すこと。心から信頼できる人と会うときは、その人にだけ注意を向けることがポイントです。そうして、あなたを癒やしてくれる人や物、場所の大切さを改めて認識することで「自分には不安や恐れ、ストレスを解消する方法がある」という強い記憶が残ります。すると、心理的危険性を感じる状態に陥っても、記憶を頼りに心理的安全性を作ることができるのです。

■心理的安全性の手助けとなる記憶をストックする

重要なのは、日頃から心理的安全性の手助けとなる記憶を脳にストックしておくこと。その準備があれば、急に不安や恐れ、ストレスがのしかかってきたときも、うまく対処し、凜とした脳の状態をキープすることができます。言わば、心理的危険性という闇を手懐け、心理的安全性という光に意識を向けていくようなイメージです。

物事がうまく運ぶ人は、成功の予感に光を当て、うまくいかない人は挫折の予感に注意を向けてしまいます。ネガティブな出来事を見て見ぬ振りをするのではなく、それに気づき、向き合ったうえで、うまくいく可能性に目を向けましょう。

脳がネガティブな方向に注意を向けがちになるのは前述のとおりですが、そのままでいると新しいことに挑むのを回避しがちになります。光に意識を向ける習慣をつけることが、凜とした集中状態を作っていくコツです。

逆に、闇を手懐けるテクニックなしに日々を過ごしていると、VUCA(事前に予測できない状態)の時代には、ますます負のスパイラルが強くなってしまいます。挫折の予感よりも、成功の予感に期待し、闇を手懐け、光に注意を向けていきましょう。それが心理的安全性を作ることになり、凛とした脳の状態を持続させるのです。

青砥 瑞人 :脳・神経科学者、DAncing Einstein代表

東洋経済オンライン

 

視点を変えるという言葉が浮かびました。

ある接客業で、お客さんが怒っている時にいつも見かける人がいました。

それを見て、「あの人はいつも怒られている」という意見と「怒る人がいるから、あの人がいつも来ている」という意見がありました。

真相は分かりませんが、視点を変えて見ると、「その人」の印象が全く違ってきます。

自分にとって良くなる方を選びたいです。

感謝してます。

りくりとりっぷホームページ:http://rikuritrip.net/

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