脳は「自分の顔」を“VIP扱い”している?

 多くの人が知らないことのようです。

 以下、ネットニュースより抜粋。

私たちは入学や卒業のたびに集合写真を撮り、アルバムにしまいます。普段は忙しくて見返す時間が無い方も多いでしょうが、ぜひ一度そのアルバムを開いてみてください。自分がどこにいるかはすぐにわかるはずです。実はこんな何気ない行動にも、脳の働きが関係しています。このたび刊行された『顔に取り憑かれた脳』(中野珠実著)の中から、そんな研究を紹介しましょう。

(※本稿は『顔に取り憑かれた脳』を一部抜粋のうえ、再編集しています)

“自分の顔を探せ”という指令

卒業アルバムの集合写真には、大勢の元クラスメイトの顔が何列かに並んで写っていると思います。その中から、自分の顔をすぐに見つけられるでしょうか? また、同じクラブに入っていた友人の顔をすぐに見つけられるでしょうか?

おそらく、多くの人が自分の顔はすぐに見つけられると思います。でも、友人の顔を見つけるには、端から順番に調べていかないと見つからないことが多いのではないでしょうか。この“ウォーリーを探せ”、ならぬ、“自分の顔を探せ”、という指示を受けると、自分の顔は、他人の顔よりも、ずっと素早くかつ正確に見つけられることが数多くの研究で報告されています。

この自分の顔だけ優先されるバイアスは、顔の数が増えても、顔が横向きでも、逆さまでも起きます。さらに、見知らぬ人だけでなく、家族や親しい友人の顔よりも、自分の顔は素早く見つかります。そのため、単に自分の顔に見慣れているから素早く見つけられるというわけではなさそうです。どうも自分の顔は、脳の中でVIP扱いを受けているようなのです。

この自分の顔を優先するバイアスは、表示されたことに気づかないくらいの短い提示でも起きます。例えば、自分の顔と他人の顔を並べて0.02秒間だけ表示すると、自分の顔が表示されていた場所に自動的に注意が向いてしまうのです。他にも、ごく短い時間だけ表示された自分の顔の表情の影響を受けて、その後に表示された知らない人の顔の印象が変わってしまったりします。

私たちは、世界を常に見ている気分になっていますが、実は、見ていると気づくためには、ある程度長い時間、脳の中で情報処理が続く必要があります。しかし、見ていることに気づかなくても、脳の中には情報が入っているので、潜在意識では何らかの処理は行われているのです。そして、自分の顔は、潜在意識の中でも、他の顔の情報とは異なるVIP扱いをされているのです。

中野 珠実(大阪大学大学院情報科学研究科 教授)

現代ビジネス

 

 

自分は特別なのですね。

感謝してます。

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