意外と知らない日本語の「数え方」とその奥深さとは?
以下、ネットニュースより抜粋。
普段何気なく使っている、日本語の「言葉」。立ち止まって、その語源に目を向けてみると、さまざまな新しい発見があります。
辞典編集者である神永曉さんが監修した『日本のことばずかん』シリーズ、最新巻となる『日本のことばずかん あじ』も発売されました。本記事では『日本のことばずかん かず』から、数え方について紹介します。
外国人が特に苦戦する「数え方」は、日本人にも難しい!
新型コロナウイルス感染もだいぶ落ち着き、外国からの来日者数が、ぐんと増えているこのごろ。日本に興味を持ち、日本語を学習する方もいることでしょう。
外国の方が日本語を学ぶうえで、むずかしいと思うポイントのひとつに、「数え方」があります。数える対象によって、数のうしろにつく言葉が、さまざまに変わってくるのがその理由です。
たとえば、食べ物の数え方では、「パン」は一斤、「豆腐」は一丁、「魚」は一尾、「ぶどう」は一房、「飴」は一粒など。その形状や大きさ、単位などからきているものが多いようです。
おもしろいものでは、「イカ」や「カニ」は一杯と数えます。これは、イカの頭やカニの甲羅部分が杯(さかずき)のような形をしていることからきています。
数え方から歴史や情景が見えてくる
ほかにも、意外と答えられないのは、「たんす」の数え方。たんすは一棹(さお)、ふた棹と数えます。これは、昔、たんすの両脇についた金具に、棹を通して運んだことからきています。古い和箪笥を見たら、納得できる話です。こういう由来から歴史が見えてくるのがおもしろいところですね。
では、「山」はどうでしょう。つい、一山、ふた山、と数えてしまいそうです。それも間違いではありませんが、高い山については一座、二座、と数えます。地面にどっしりと座している、と見立てる日本人独特の感覚からきているものなのでしょう。
ついでに言えば、夏によく見られる入道雲などの「積乱雲」は、山になぞらえて、やはり「座」と数えます。
いつもは見過ごしがちな、物を数えるときの言葉。大人でも意外と知らないものが、たくさんある奥深い世界です。こんなところからも、日本語のなかにある想像力や豊かさが感じられますね。
参考書籍:『数え方の辞典』『数え方のえほん』
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現代ビジネス
日本語はいくつになっても難しいなと思うことがあります。
感謝してます。
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