「ウォーキング・セラピー」とは?

自然の中を90分歩くだけで「うつ」が減少だそうです。

以下、ネットニュースより抜粋。

<ウォーキングをすると、「幸福ホルモン」と言われるエンドルフィンとともに、オキシトシンが分泌されて体内をめぐるため、すぐに効果を感じることができる>

散歩は最古の運動法。「野性の本能」を取り戻す。歩くことで「内なる野性」を目覚めさせ、五感を活性化させる。

今、大注目の「ウォーキング・セラピー」第一人者ジョナサン・ホーバンによる心と体を取り戻す方法。『ウォーキング・セラピー ストレス・不安・うつ・悪習慣を自分で断ち切る』(CCCメディアハウス)より「はじめに」を一部抜粋。

◇ ◇ ◇

一日の大半を職場で過ごし、それ以外の時間も仕事のことが頭から離れない生活を送っていると、ストレスホルモンの異名を持つ「コルチゾール」の分泌量が高まります。

強いストレス状態が続くと、判断ミスを犯す、全体像を見失う、苛立ち、不安、うつ、精神疾患、アドレナリン依存症(スリルや興奮を追い求めずにはいられない状態。酒やドラッグといった外的要因の他に、ストレスが高まったときにもアドレナリンの分泌が増える)など、さまざまなトラブルにつながります。

そんなとき、私たちの体は容赦ないストレスと必死に戦いながら、「戦うか、逃げるか、固まるか」という究極の選択にさらされ続けます。そのうちに自分と他者の間にあるべき境界線の感覚は完全に失われ、人間という動物が大事にケアされるべき存在だということも忘れてしまいます。

一言で言えば、私たちは自分自身を見殺しにしてきたのです。

ウォーキングをすると、「幸福ホルモン」と言われるエンドルフィンとともに、このオキシトシンが分泌されて体内をめぐるため、すぐに効果を感じることができます。

実際、2015年にスタンフォード大学ウッズ環境研究所(カリフォルニア州)が行った調査では、自然の中を90分間歩いた人は、うつに関連する脳の部位の活動が減少していました。

つまり、自然の中で体を動かすことで気分がよくなり、ストレスが軽減し、物事をクリアに考えたり、思考と感情を整理する時間と余裕が生まれるのです。

深刻な問題を抱えているときに、ウォーキングが解決の突破口となるケースは多々あります。判断に迷ったときに「散歩に行こう!」と思い立ち、いい解決策が見つかったり、頭がすっきりした経験のある人は多いのではないでしょうか。

ウォーキングは五感を刺激し、体と心を活性化させます。ストレスや不安に苦しみ、燃え尽きてしまう日々に終止符を打ち、本来の自分を取り戻すことができれば、穏やかな気持ちで自分に正直に向き合えることでしょう。

ウォーキングによって本当に悩みが消える? 答えはイエス。正しく実行すれば、健康で幸せな人生に向けて必要な変化を起こしやすくなるはずです。

■準備体操をする

では、ウォーキング開始に向けて順を追って解説しましょう。まず、スケジュール帳に歩く時間を書き入れます。仮定の話や言い訳は禁止。1週間先までの予定を確認し、ウォーキングのための1時間を確保します。

1時間なんて長過ぎる? そんなことはありません。どんなに多忙な人でも1週間に1時間くらいはひねり出せるはず。スケジュール帳やオンラインのカレンダーに今すぐ書き込んでください。

歩く時間帯は、朝でもランチタイムでも夕方でも構いませんが、個人的には朝をお勧めします。新鮮な気持ちを感じやすく、一日の準備体操として心を整えられるからです。

書き入れましたか? 私はこの本を通して、皆さんに指図するような態度はできるだけ控えるつもりですが、約束事が極めて重要な局面があるのも事実です。

ウォーキングの予定を書き入れることは、そんな約束事の1つ。変更不可の「絶対に尊重されるべき務め」を設定しておくことが、弱気になったり、先行きに不安を覚えたりしたときに自分の力を信じる土台となります。

■どこを歩くか

やみくもに歩き始める前に、自宅の周辺環境を観察しましょう。都会? 郊外? それとも田舎? 田舎であれば、緑豊かなエリアや小道を探すのは難しくないでしょう。

一方、都会や郊外の場合は自然が少ないと考えがちですが、実はそうでもありません。ロンドンだけも、3000以上の公園と、3万5000エーカーの緑豊かな公共空間、そしてなんと800万本もの街路樹があります。つまり、どんな大都会の住人にも、自然豊かな場所を見つけられない理由などないわけです。

自然の中を歩かなければウォーキング・セラピーの効果を得られないわけではありませんが、可能な限り、緑の多いエリアを探すことは重要です。

たとえば、通勤の一部を徒歩に変えてはどうでしょう。1時間早く家を出れば、ウォーキングをしても始業時間までに職場に到着できます。仕事を終えた後に公園や森、川沿いの道を選んで徒歩で帰宅するのもいいでしょう。住んでいる地域の地図を広げ、緑の多いエリアや散歩にちょうどいい道を探してみましょう。

ジョナサン・ホーバン(臨床心理士)

ニューズウィーク日本版

 

 

お散歩の時は、いつもよりも周りを見ながら歩いているように思います。

感謝してます。

りくりとりっぷホームページ:https://rikuritrip.net/

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