不足すると記憶力低下を加速させるリスクだそうです。
以下、ネットニュースより抜粋。
最近、人の名前や予定が思い出せないことが増えたそんな“うっかり”が続いたとき、年齢やストレスのせいと片付けてしまう方が多いかもしれない。しかし、最新の研究でそういった脳の働きに“ある栄養素”が深く関わっていることが明らかになった。
■実は脳の健康にも関わっていた!ビタミンKの知られざる役割
アメリカのタフツ大学の最新研究によると、ほうれん草やケールなどの葉物野菜に多く含まれるビタミンKが不足すると、年を重ねるにつれて脳の健康に悪影響を及ぼす可能性があることが明らかになった。これまで主に「血液の凝固に関わるビタミン」として知られてきたビタミンKだが、実は記憶や学習機能とも関係している可能性があるのだという。タフツ大学で行われたマウスを使った実験では、ビタミンKが欠けた食事を続けると、脳に炎症が起きたり、記憶力が低下したり、学習に深く関わる「海馬」という部分で新しい神経細胞が作られにくくなったりする変化が見られた。これらは、人間においても加齢とともに見られる認知機能の低下と似た傾向を示している。特に注目されたのは、ビタミンKの一種「メナキノン-4(ビタミンK2、MK-4)」という成分だ。これは脳内に多く存在しており、神経細胞の保護や新生を支える働きがあると考えられている。つまり、ビタミンKは単に血液の凝固に関わるだけでなく、脳の老化を防ぐカギとなる。
■野菜に多く含まれる「脳の味方」
では、ビタミンKはどのような食材に含まれているのだろうか。実は、私たちの身近な緑の葉物野菜に豊富に含まれている。代表的なものは、ほうれん草、ケール、ブロッコリー、芽キャベツ、グリーンピースなどがある。特にケールはビタミンKの含有量が高く、100gあたり1日に必要な量の7倍以上を含むともいわれている。こうした野菜を日々の食事に取り入れることで、脳の健康を自然にサポートできる。
■サプリではなく、食事から摂取がポイント
現代ではサプリメントで手軽に栄養を補える時代だが、今回の研究を主導したサラ・ブース教授とトン・ジェン博士は、「ビタミンKはできるだけ食品から摂取することが望ましい」と強調する。なぜなら、野菜などの食材にはビタミンKだけでなく、食物繊維やポリフェノールなど相乗効果のある成分が含まれており、それらが一体となって脳に良い影響をもたらす可能性があるからだ。また、ビタミンKは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に摂取することで吸収率が高まるという特性もある。たとえば、オリーブオイルで炒めたブロッコリーや、ドレッシングをかけたサラダなど、調理法にも少し工夫を加えるとより効果的だ。
■神経細胞の生まれ変わりを促し、免疫細胞の暴走を抑える働きも
記憶に関わる「海馬」という部位では、「神経新生(脳の中で新しい神経細胞がつくられる現象)」が活発に行われており、脳の柔軟性や学習能力を支える重要なプロセスである。しかし、ビタミンKが不足すると、この神経新生が抑制され、記憶力の低下や思考力の鈍化に直結する可能性がある。さらに研究では、ビタミンKが不足したマウスにおいて、脳の炎症が強まっていたことも報告されている。脳には「ミクログリア」と呼ばれる免疫細胞が存在しており、本来は外敵から脳を守る役割を担っているが、過剰に活性化すると神経に炎症を引き起こし、脳の老化を進めると考えられている。ビタミンKには、このミクログリアの暴走を抑える働きがある可能性も示唆されており、今後の研究が期待されている。
■食生活を少し見直すだけで、未来の脳を守れるかもしれない
現在、この研究はマウスを用いた動物実験の段階だが、タフツ大学では今後、人間を対象とした観察研究も進めていく予定だという。しかし、こうした知見を踏まえると、日頃の食事からビタミンKを意識的に摂ることは、私たちにできる身近な“脳のケア”と言えるのではないだろうか。食材を少し選ぶだけで、将来の認知機能を守る一助になるかもしれない。「ブロッコリーやほうれん草は脳の味方」と覚えておくと、誰かに話したくなる豆知識にもなるはず。
出典:
Low vitamin K intake may adversely affect cognition as people get older Low Vitamin K Intake May Accelerate Age-Related Memory Decline What Happens to Your Brain Without Vitamin K? New Study Reveals Surprising Effects
山口華恵
ヨガジャーナルオンライン
野菜も大切ですね。
感謝してます。
りくりとりっぷホームページ:https://rikuritrip.net/