デスクワーク中は積極的な“貧乏ゆすり”が心と体を守る!だそうです。
以下、ネットニュースより抜粋。
仕事でミスをしたり、人間関係でちょっと嫌なことがあったり。モヤモヤした気持ちが頭から離れず、あれこれ思い悩んでしまうことは誰にでもあります。
そんなとき「心を変えようと頑張らなくても大丈夫。ほんの少しの工夫で、気づけば陥っている“くよくよ”をうまくやり過ごせるようになっていきます」と言うのは心理学者の内藤誼人氏。
たとえば「石けんで手を洗う」という単純なことで、くよくよは解消され、ちゃんと心理学者によるエビデンスもあると言います。最新の心理学研究が導き出した“くよくよ解消”アクションの例を、内藤氏の著書『くよくよしたら手を洗おう。』より一部を抜粋し、ご紹介します。
■なるべく早く気分転換しよう!
よく「小さなことでくよくよするな」と言われているのを耳にします。
悩みやすい人を「豆腐メンタル」と揶揄(やゆ)するような場面も見かけます。
でも、落ち込んだり、怒ったり、悲しくなったりするのは、豊かな感受性がある証し。とても人間らしいことですし、恥じる必要はありません。
私自身も超のつくほどの心配性。心理学を研究し、「ポジティブ思考が有効」ということはわかっていても、逆立ちしても楽天的な“パリピ”にはなれないタイプです。
でも、だからといって不幸かといえば、そうでもない。それは、くよくよしたときの乗り越え方をたくさん知っているからです。
私が研究している最新の心理学が示唆しているのは「行動によって心は変わる」という事実。
たとえば手を洗う。たとえば走る。
そんな小さな行動を起こすだけで、気持ちは自然と動き出します。
「くよくよしたとき、何をすればいいか」
難しいスキルはいりません。「これならできそう」と思えることを、気軽に試すだけでいいのです。心を変えようと頑張らなくても大丈夫。ほんの少しの工夫で、気づけばくよくよをうまくやり過ごせるようになっていきます。
心理学者による世界最先端の研究データとともに、「くよくよしても大丈夫な自分」を育てる方法を紹介していきます。
■デスクワーク中は貧乏ゆすりで心と体を守る!
貧乏ゆすりは、行儀の悪い癖だと言われています。でも、そのイメージは、そろそろ時代に合わなくなってきているかもしれません。
実は、デスクワーク中には、むしろ積極的に貧乏ゆすりをしたほうがいいという、興味深い研究結果もあるのです。
英国ロンドン大学のガレス・ハガー=ジョンソンは、イギリスの中高年女性1万名以上を対象に、座る時間の長さと、日常的に「そわそわ動く(貧乏ゆすり)」頻度の関係を分析しました。
12年後に追跡調査をしたところ、1日に7時間以上座って仕事をしている人は、5時間以下の人に比べて約30%も死亡リスクが高いことが判明しました。ところが、貧乏ゆすりなどでそわそわ動いていた人には、そのリスクが見られなかったのです。
座りっぱなしの姿勢では、下半身の血流が滞り、代謝も落ちやすくなります。こまめに休憩をとれればよいのですが、忙しいときにはそうもいきません。
そこで注目されるのが、貧乏ゆすりというわけです。貧乏ゆすりで血行がよくなれば脳にも酸素が届いて集中力や作業効率もアップ! とくに座りっぱなしになりがちな人ほど、足を小さく動かしてみてください。ちょっとした動きでも、体はきちんと反応してくれます。
ただし、ほかの人がいる空間での貧乏ゆすりは不快感を与える懸念があるのでNG。リモートワーク中などに限るのがおすすめです。
■歩くこと自体を楽しんで気分を晴れやかに
「ウオーキングが体にいいのは知っているけれど、家の近所なんて歩いてもつまらない」と思っていませんか?
実は、目的地がなくても、ただ歩くことに集中するだけで気分が整う、という研究があります。
オランダのエラスムス大学のリンクス・ゴティンクは、「マインドフルネス・ウオーキング」の効果を調べました。これは、「足の裏の感覚」「呼吸のリズム」「顔をなでる風」など、五感に注意を向けながら歩く方法です。
実験では、参加者に1週間、1日10分程度のマインドフルネス・ウオーキングを続けてもらい、日々のさまざまな時間帯での気分の変化を調査しました。
その結果、実験前よりも気持ちが穏やかに整い、落ち込みや不安のレベルが軽減されたことがわかりました。
マインドフルネスというと難しそうに感じるかもしれませんが、やることはとてもシンプル。歩いているときの自分の感覚に意識を向けてみる。それだけで、頭のなかのざわざわが少しずつ落ち着いてくるのがわかるはずです。
緑の多いところや水辺など、自然の多いところではさらに効果的ですが、ふだんの通勤経路でも効果は十分! もやもやしたときこそイヤホンをはずし、スマホをポケットにしまって、歩くことを味わってみましょう。
■神社を見かけたらちょっと寄り道
米国ミシガン大学のニール・クラウスは15年にわたる大規模調査を通じて、信仰や宗教的行動と心の健康の関係を研究しました。その結果、「日ごろから感謝の気持ちをあらわす習慣がある人」は、うつの症状が少なく、気持ちの安定度も高い傾向があることがわかりました。
さらに、こうした人の多くが、教会に通う習慣を持っていたことから、祈りのなかで自然と感謝を口にすることが、気持ちを前向きに整える力になっている、と考察しています。
日本でも、有名な企業の社屋に神社が祀られていたり、神棚が設けられていたりするのはよく知られた話。信仰の有無に関係なく、心を整える“よりどころ”があることは、心の健康や、成功を引き寄せるマインドセットづくりにもつながるのです。
近所の神社やお寺にお参りしたり、旅先でその土地の神社を訪ねたりするのもおすすめ。お参りの所作には、背すじを伸ばし、静かに呼吸をする動作が含まれています。丁寧にお参りすれば、それだけで心が整っていくのを感じられるでしょう。
神社では、お願いするだけでなく、「元気に過ごせています」「見守ってくださり、ありがとうございます」と感謝を伝えることも忘れずに。静かなひとときのなかで、また頑張ろうという気持ちがわいてくるはずです。
内藤 誼人 :心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長
東洋経済オンライン
天気がいいと何か良いこと起こきそうだなと思います。
感謝してます。
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