湯治で「より幸せを感じる」「疲労が軽減」…効果の科学的立証進む「温泉地の力は成分のみにあらず」とのことです。
以下、ネットニュースより抜粋。
風呂やサウナと健康について考える「浴なび」
関西を代表する温泉地といえば、やはり神戸市の有馬温泉でしょう。8世紀に高僧・行基が温泉寺を建立し、16世紀には豊臣秀吉が足しげく湯治に通ったといいます。
先日、日帰りで訪れて歴史を感じさせる街並みを歩き、外湯を3か所巡ってきました。
気に入ったのが「金の湯」です。鉄分を多く含む湯は金色に輝いて見え、あの秀吉もこの湯を楽しんだのかと思いながらゆったりつかると、体の奥の方から疲れが抜け出ていくような感覚に。その夜はいつもより深く眠れました。
宿泊施設がある温泉地は全国に2857か所(2024年3月末現在)あり、年間の宿泊者数は延べ約1億2000万人です。温泉好きの人の多さに驚きます。「温泉は体に良い」という実感を持つ人もいるでしょう。
こうした温泉の効能についてデータを集め、科学的に立証しようという取り組みが、2017年に始まった環境省の新・湯治プロジェクトです。
温泉利用者延べ1万9575人を対象に行ったアンケートで、温泉に行った後の主観的な心身の変化を尋ねると、複数回答で「より幸せを感じる」と回答した人が83・8%と最も多く、「疲労が軽減した」が82・6%、「ストレスが軽減した」が82・5%――と続きました。
温泉地を訪れる頻度で比べると、年1回の人で「良い睡眠を取れるようになった」と答えたのは76・9%でしたが、回数が多くなると割合も増え、年6回以上では83・4%でした。健康の自覚でも同じ傾向が見られました。
この他にも、大学や研究機関、民間企業などが様々な切り口で温泉の健康効果を調べるプログラムに取り組んでいます。今年度は「産後ケアに温泉が役立つのか」といった調査や、「スマートリング」と呼ばれる指輪型の機器を使って温泉入浴による心拍数の変化や睡眠効率などを実測する研究が進行中です。
プロジェクトに関わっている東京都市大の早坂信哉教授(温浴医学)は「温泉の健康効果は湯の成分によるものだけでなく、周辺の自然環境、歴史、文化、食なども含めた総合的なものです。各地での様々な調査で、その科学的な根拠が少しずつ集まりつつあります」と話しています。(竹井陽平)
読売新聞(ヨミドクター)
旅行と聞くと温泉を思い浮かべてしまいます。
感謝してます。
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