目覚めた時、また見たい夢ってありますよね。
以下、ネットニュースより抜粋。
中断された夢を取り出して再びその世界に戻り、結末を知る。それは創作の世界だけの話? それとも現実的に可能? 神経心理学者、神経科学の研究者、夢を専門とする精神分析医の3人に話を聞いた。
このテーマについて科学的な検証は存在しない。とはいえ、話を聞いた専門家たちによれば、夢の続きを見ることは可能かもしれないという。だが、誰もができるというわけでもないようだ。夢の続きに戻れる傾向のある人とは、明晰夢、つまり夢であるという自覚がある夢を見るタイプだ。
「明晰夢を見る人の中には、部分的に夢想のシナリオをコントロールできる人もいます。ですから彼らは潜在的に、好きな時に、快適な夢を取り出すことができると思われます」と言うのは、パリ脳・脊髄研究所の神経科学研究者デルフィーヌ・ウディエットだ。
ナルコレプシー(居眠り病)患者もまた、その素質を持っているらしい。「ナルコレプシー患者は人一倍夢を見ます。というのも、彼らはレム睡眠(眠っていても眼球が動いている、眠るの浅い状態)の状態で眠っているからです。このサイクルでは、脳の活動は大多数の人の場合、目覚めている時の状態に近いのです。そのため、夢をコントロールし、誘導したり再開したりしやすいと思われます」と、ピティエ=サルペトリエール病院の神経心理学者、ジネヴラ・ウグシオーニ医師は説明する。
夢を見直せるかもしれない時間とは?
明晰夢を見る人やナルコレプシー患者以外の場合は、トレーニングによって中断した夢を見ることが可能になるかもしれない。神経科学の研究者であるウディエットによれば、そのためには、「寝直す前に、見ていた夢をできるだけ細かく思い描くこと」がお薦めだという。一方、夢を専門とする精神分析医のティエリー=フレデリック・モワールは言う。「無意識になることで、見たい夢を探したり、選んだりすることが可能です」。また、成功のカギは呼吸の中にも。「静かに深く呼吸してリラックスした状態にすることで、頭を空っぽにすることができるのです」
シナリオの続きを追いかけるチャンスを狙うなら、理想のタイミングはもちろん、夢が中断された直後の瞬間だ。「起きている時間が短いのですぐに寝入ることができ、夢の話に集中したままですから」と、ウディエットは指摘する。朝も夢に戻るには適した時間帯だ。「睡眠のあらゆる段階を終えた朝方は、ダイレクトにレム睡眠に入ることができます」と、神経心理学者のウグシオーニはいう。これは夢が最も深くなる時間帯でもある。同じ理由から、昼寝もお薦めだ。
夢の結末を探す体験、どうぞお試しあれ。