歩行速度

歩く速さが、脳の能力と大きく関係していたのですね。

以下、ネットニュースより抜粋。

【記者:Henry Bodkin】
あらゆる人間活動の中で、散歩ほど、ためらいなく頭の働きをよくするものだと評価されているものはなかなかない。しかし、このほど発表された研究結果によると、ゆっくりと散歩するだけで頭が良くなると思っている人は、考え直す必要があるかもしれない。

米デューク大学などの研究チームが行い、米国医師会雑誌に発表された論文によると、歩く速度が遅いほど、脳の能力も低い傾向にあることが分かったという。

歩行は筋骨格のメカニズムだけではなく、中枢神経系とつながりがあるという認識が徐々に広まっている。そのため、医師らはこれまでも、高齢者の認知機能を迅速かつ高い確度で判断するために、歩行速度を活用してきた。

しかし、歩行速度によって、脳の将来の健康状態を人生のより早い段階に認識できることは、これまで分かっていなかった。その相関性が非常に顕著なため、歩行テストは認知症の早期発見に利用できる可能性があると、研究チームは指摘している。

研究では、3歳から追跡調査を行ってきた45歳のニュージーランドの男女904人に対して歩行速度の調査を行い、身体面、心理面のさまざまな指標で結果を分析した。

その結果、歩行速度が最も速いグループと最も遅いグループの知能指数(IQ)の平均値が、16ポイント違うことが分かった。また、歩行速度が遅い被験者は握力、視覚と運動の協応性などの運動能力検査でも、健康状態の指標でもスコアが低かった。

さらに、歩行速度が遅い被験者は、研究チームが考案した加齢の加速を示す19項目の指標に当てはまり、歩行速度が速い被験者に比べて肺や歯、免疫系の状態が悪い傾向があった。

研究チームは、歩行速度と脳の能力、生理学的健康との因果関係には、遺伝的な要因が考えられるかもしれないと指摘。また脳の健康が改善すれば体力と歩行速度の向上につながる可能性があると述べている。

一方、幼児期にIQが低く、言語、運動、感情抑制などの能力が乏しかった被験者は、中年期に歩行速度が遅い傾向があることも分かった。

45歳時に実施したMRI検査では、歩行速度が遅い被験者らは脳の容量が小さく、大脳皮質が薄く、脳の表面積が小さく、さらに脳小血管病と関連する大脳白質病変が起こりやすい傾向が確認された。

さらに、8人の検査員が写真で「顔の年齢」を測定したところ、歩行速度が遅い被験者たちはより高年齢に評価された。

研究チームは、健康状態や認知能力の違いの一部は個人の生活スタイルの選択の結果による可能性もあるとした一方で、若年期にすでに、将来歩行速度が遅くなる兆候が示されていると指摘した。【翻訳編集】AFPBB News

 

 

ウォーキングの大会の時、歩きが速いなと思う人が多くいました。

子供の運動能力は下がってきているが、高齢者の運動能力は上がってきているのだとか。

普段から、はや歩きを意識して行うようにしようかと思いました。

感謝してます。

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