水垢を簡単に落としたいです。
以下、ネットニュースより抜粋。
お風呂やキッチンなどの水回りで気になるのが水垢汚れだ。うろこ状に固まった水垢は、擦ってもなかなか取れない。そんなときに活躍してくれるのが、どこの家にもある酢だ。食品なので、体にも環境にもやさしい。使える酢の種類や上手な落とし方、注意点などを紹介しよう。
1.水垢汚れに酢が効果的な理由
なぜ水垢を落とすのに酢が有効なのか。その原理を知ることで、酢の効率的な使い方ができるだろう。
水垢の正体とは
そもそも水垢とはどのような汚れなのだろう。私たちが普段何気なく使っている水道水の中には、カルシウムやマグネシウムといったさまざまなミネラル成分が含まれている。
水分は蒸発するが、ミネラル成分はそのまま残る。これを繰り返すことでミネラルが積もり積もって目に見えるようになったものが水垢の正体だ。
酢の酸性が水垢を分解
酢は小麦や米、果実などを原料としてアルコール発酵させた調味料だ。主な成分は酢酸で、酸性。一方、水垢はアルカリ性汚れだ。酸性とアルカリ性が中和反応を起こすため、水垢の汚れは分解され、水に溶けやすい性質に変わる。このような科学的根拠から水垢汚れには酢が効果的なのだ。
2.水垢落としにおすすめの酢の種類
ひとくちに酢といっても、いろいろな種類の酢がある。とくに水垢取りなど掃除に使うときのおすすめの酢を紹介しよう。
おすすめはホワイトビネガー
ホワイトビネガーとは、穀物を原料としてアルコール発酵させた酢だ。穀物酢などに比べると、見た目が無色透明でニオイも酢独特のツンとくる刺激臭が少ない。クエン酸などに比べて酸性度が低いので、素材を傷めてしまう心配も少ない。
水垢掃除に向かない酢とは
水垢掃除には、調味料が加えられた酢や色の付いた酢は不向きだ。たとえば、すし酢などは酢のほかに砂糖やみりん、うまみ成分などが加えられている。このような酢を使うと、掃除の後にベタベタしてしまう。また果実を使った酢、とりわけ赤ワインビネガーのように色の付いたものは、色素沈着を起こすこともあるので水垢掃除には向いていない。
3.酢を使った水垢の上手な落とし方
では、具体的に酢を使った効果的な水垢取りの方法を紹介しよう。
スプレーを作ろう
酢は、そのまま水垢に塗布してもいいがスプレーにすると使い勝手がいい。酢と水の割合は1:1とし、よく振って混ぜておこう。
湿布法で水垢を取る
気になる水垢にまんべんなく酢をスプレーしたら、その上にキッチンペーパーをかぶせる。さらにキッチンペーパーの上からも酢をスプレーする。最後に、酢が蒸発しないようにラップでくるんでしまおう。
この状態で2~3時間程度放置して、スポンジなどで擦ればゆるんだ水垢はキレイに取り除くことができる。最後に水で酢を洗い流せば完了だ。
4.酢で水垢を掃除する際の注意点
酢は、食用なので安全性は抜群だ。ただし、水垢取りをするときには忘れてはいけない注意点もある。
塩素系漂白剤とは混ぜない
トイレやお風呂などのカビ掃除でよく使われるのが、塩素系漂白剤だ。掃除をするなら水垢とカビ取りを同時に行いたいと思うかもしれない。その場合、塩素系漂白剤と酸性のものをうっかり混ぜてしまうと、有毒ガスが発生してしまうため命の危険すらある。
酢も同じ酸性なので、食品だからと安心してはいけない。水垢取りをするときには、塩素系洗剤は手元から遠ざけておくと安心だ。
酸が苦手な素材も
水垢掃除をするときには、酸が苦手な素材があることも知っておこう。たとえば、お風呂では大理石に付着した水垢に酢を使うと、大理石の主成分である炭酸カルシウムが溶けて艶がなくなってしまうこともある。
また、鉄などの金属に酢がかかってしまうとサビの原因になるので注意しよう。
5.酢以外で水垢落としできるものは?
水垢のアルカリ性汚れには酸性が効果的だ。酢以外にも水垢落としができるアイテムがあるので、ぜひ活用してもらいたい。
クエン酸
酢の刺激臭が苦手だという方には、クエン酸がおすすめだ。ホームセンターなどでも気軽に購入することができる。無臭なので電気ポットの水垢取りなどにも便利だ。
クエン酸の使い方は、水200mlに対してクエン酸小さじ1杯のクエン酸スプレーを作る。あとは酢のときと同じように、湿布法で水垢汚れを柔らかくして取り除くことができる。
ただし、クエン酸は酢に比べると酸性度が強いため、メッキや塗装がはがれてしまう心配がある。また、酢のように揮発しないため、しっかりと水洗いしないと、白い粉が残ることがあるので気を付けたい。
レモン
もし使いかけのレモンが冷蔵庫の中に残っていたら、キッチンのシンクなどの水垢取りに活用しよう。レモンも酢やクエン酸と同じ酸性なので、レモン汁を使って水垢を落とすことができる。レモンのさわやかな柑橘系の香りがキッチンに広がって、一石二鳥だ。
結論
酢は食品と同時にナチュラルクリーニングとしても使える調味料だ。わざわざ水垢取りのために専用の洗剤を購入しなくても、手軽に掃除をすることができる。ただし、食品だからと安心してしまい注意を怠ると危険行為になったり、素材を損ねたりしてしまうこともある。くれぐれも使い方を間違えないようにしよう。
ライター 松岡由佳里 (まつおかゆかり)
オリーブオイルをひとまわし
家にあるもので簡単に汚れが落とせるのは良いですね。
あとは、やる気ですね。
感謝してます。
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