説明が上手い人と下手な人には「一言目の決定的な違い」があるようです?
以下、ネットニュースより抜粋。
会員数100万人超の「スタディサプリ」で絶大な人気を誇るNo1現代文・小論文講師が、早く正確に文章を読み、シンプルでわかりやすい説明ができる頭の使い方を『対比思考──最もシンプルで万能な頭の使い方』にまとめた。学生から大人まで「読む・書く・話す」が一気にロジカルになる画期的な方法で、仕事や勉強に使える実践的なものだ。本稿では、特別に本書から一部を抜粋・編集して紹介する。● いきなり「本題」に入ってはいけない
オフィシャルな場における「話す技術」「書く技術」の核心部分は、やはり対比ということになります。すでに本書で様々な種類の対比を紹介したように、どんな対比から「自分の意見」と呼べるものを出したのか、その手の内を明かすように話しますし、書きます。
まず〈序論+本論〉という型が大事です。あらかじめ原稿を用意する講演・学会での発表・プレゼンなら当然ですが、それほどではないある程度即興的な意見表明でも、序論を意識します。
● 本題の前に伝えたい5つのポイント
「序論」では、次のような項目を入れます。
・テーマは何か
・なぜそのようなテーマを選んだのか
・テーマのどこに焦点を当てるのか
・自分の立場・賛否はどのようなものか(結論先取り宣言)
・このあとの本論ではどんなことをどんな順番で話すのか
これらを明示することがおすすめです。書籍でいいますとテーマと動機を語る「まえがき」だけではなく、「目次」まで伝えると考えるとよいでしょう。
● 冒頭で見取り図を示す 「マサチューセッツ工科大の講義スタイル」
今や全米だけでなく、世界中から優秀な学生や研究者が集まるMIT(マサチューセッツ工科大)ですが、歴史の中で、この大学の評価を上げることになる契機として、講義スタイルの徹底があったと言われます。
まず、講義の冒頭で、その講義の見取り図を示す。何を目的にどんなことをどんな流れで話すか、いわばマップを見せる。年間あるいは学期の講義スケジュールを「シラバス」(ラテン語で一覧表を意味します/オムニバスは多彩なものを集めたものです)として学生に配布することは、今では日本の大学でも当たり前になりました。逆に当たり前ではなかった時代があることのほうが驚きでしょう。
このシラバスは大きな地図ですが、1回ごとの授業の地図も示すことがMITの講義スタイルです。
しかも講義を終了させるに際し、その日の内容を総括する。あらためて何をテーマに、何を目的とした講義だったのかおさらいをする。大切なことは繰り返すのです(もちろん、「1回しか言わないからよく聞けよ」というのも聴衆を引き付ける一つの方法ではありますが)。
これがMITスタイルだったのです。そうやって学生を伸ばす大学として評価され、ゆえに優れた学生が集まるようになり、ますます教育成果が上がり、というよいサイクルを醸成していったのですね。
(本原稿は、『対比思考──最もシンプルで万能な頭の使い方』からの抜粋・編集したものです)
これから何をするのか、どんなことがあるのかを知ると、安心や楽しみに繋がるのでしょうか?
感謝してます。
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