食べても大丈夫とのことですが…?
以下、ネットニュースより抜粋。
家に置いておいたら、チョコレートに白い粉が!もしかしてカビ!?と思った経験、多くの人がもっていることであろう。今回はあのチョコレートにつく白い粉、ブルームの正体を探りながら、チョコレートの正しい保存方法について学んでいきたい。
1.チョコレートにつく白い粉の正体
チョコレートには、白い粉や斑点がつくことがある。これは、ブルーム現象と呼ばれるもので、風味や口溶けを損なう心配があるものの、多くの場合はカビではない。ちなみにブルームとは、花という意味以外に果粉の意味もある。これは熟したフルーツや野菜の果皮に現れる蝋状の白い粉のこと。フルーツや野菜の場合は美味しさの証拠だが、チョコレートの場合はそうともいえない。
ファットブルーム
ブルーム現象には2つの種類がある。ひとつがチョコレート(カカオ)に含まれるココアバターが温度変化によって浮き出して、白い斑点になったものである。多くのチョコレートはテンパリングと呼ばれる工程を経て、世に送り出される。これは温度調節を用いて、ココアバターの結晶の大きさを揃える工程で、これがチョコレートになめらかな口溶けやパリッと割れる固さ、美しい艶をもたらす。この工程に失敗しているもの、または温度変化が加わり、結晶の大きさがまばらになった際に、白く浮き出てしまうのだ。
シュガーブルーム
もうひとつのブルームはチョコレートに含まれる砂糖が、何らかの力で溶け出し、再結晶化して現れるものだ。湿気が大きな原因と考えられている。
2.チョコレートに白い粉がつく理由
チョコレートにブルーム現象が起こる原因は、保存状況が大きく関係している。チョコレートは非常に繊細な食べ物である。熱や湿度によって表情を変えるところが大きな特徴だ。ブルーム現象が起こったチョコレートは、急激な温度変化に晒された可能性が高い。理由として考えられるのは、冷蔵庫から高い室温の部屋に出された、逆に暖かい部屋から急に冷やされたなど、チョコレートが一度溶ける、または溶けかかった表面が結露し、水分がついた状態に置かれたこと。これがチョコレートに白い粉がついてしまう理由である。
3.チョコレートの白い粉は食べられる?
チョコレートについた白い粉がブルーム現象である場合は、食べても身体に害はないとされている。ただし食感や見た目にはあまりいいものとはいえないので、お菓子作りなどに使用するのがおすすめだ。
カビとの見分け方は?
通常のチョコレートは糖分が高く、水分量が少ないため、そもそも微生物が発生しづらい。とはいえ、可能性はゼロではないので注意が必要だ。青カビなどが生えている、においがおかしい場合は破棄しよう。
カビが生えにくいチョコレート
ポイントになるのは、原材料。カカオマスと砂糖、カカオバターなど、最低限の材料で作られたチョコレートは比較的、カビが生えにくい。逆に生クリームなどが入った生チョコやチョコレートケーキ、チョコレートプリンなどは、カビが生えやすいので注意が必要だ。
4.チョコレートの正しい保存方法
冬は常温、夏は野菜室
冬場は常温が基本だが、1日中暖房が入っているような環境であれば、冷蔵庫の野菜室か涼しい冷暗所を探すのがベスト。夏は野菜室がおすすめだ。野菜室に入れたチョコレートは、常温に出してから15分くらい置いて食べると口溶けのよさを楽しむことができる。
結論
チョコレートにつく白い粉は、ブルーム現象である可能性が高い。これは急激な温度変化によってチョコレートの脂肪分や砂糖が浮き出てしまうもので、身体に害はないものの味わいが変化してしまう。せっかくのチョコレートを美味しく食べることができるよう、保存には気をつけたいものだ。
投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部
監修者:管理栄養士 渡邉里英
昔、海外旅行に行った時に、空港で余った小銭を使いきろうとチョコレートを買いました。
家で開封すると、半分以上が一度溶けて固まった状態で形も変形していました。
ちよっとお高いチョコレートなのでそのまま食べましたが、こんなこともあるのかと思ったことを思い出しました。
美味しくいただきたいです。
感謝してます。
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