湯気を吸い込んでも呼吸器に良い別府温泉?

ただ入浴するだけではなく多様な恩恵があるそうです。

以下、ネットニュースより抜粋。

 【カラダが喜ぶ温泉活用術】

関西圏から少し足を延ばせば、名湯がいっぱいあります。

まずは愛媛県松山市の道後温泉でしょう。古事記や風土記といった歴史書にも名前が出てくる古湯の1つで長い歴史があります。夏目漱石も絶賛したというこの温泉はアルカリ性単純温泉でとてもマイルドです。

街中を歩くと周囲をビルに囲まれた中心部に忽然と堂々たる道後温泉本館が現れます。「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったという説もある複雑な瓦屋根の木造の建物は、国の重要文化財に指定されていますが、実際に入浴できるという貴重な体験ができます。天皇陛下専用の浴室のほか、上層階には旅館のような休憩できる和室があり、料金を払うと浴衣も貸してもらえました。

現在は一部工事中のようです(10月時点)が、ため息のでるような歴史ある石作りの重厚な浴槽は、今も日帰り温泉として入浴はできるようですので、最新情報確認の上、お出かけになってください。歴史ある浴室でゆったり入浴すると、とても良い気分転換になり元気になります。

西日本で温泉番付の上位を争っている温泉の1つが、別府(大分県)です。別府は源泉の数、湧出量、温泉の種類からいえば、他の追随を許さない別格といえるでしょう。源泉は2800カ所を超え、1分あたりの温泉湧出量は8万リットルと言いますから想像を絶する規模です。実際に別府に行ってみると、街中あちこちから湯けむりが上がり、別府市全体が温泉の上に存在するようにも感じられます。

別府と言っても温泉エリアはおおむね8つに分かれており温泉の種類も豊富で日本国内のほとんどの泉質を別府だけで楽しめるほどです。とても1日で回れる規模ではありませんが、逆に言えば自分に合った温泉がきっと見つかるはずです。関東や関西からはやや離れていますが、状況が許せばぜひ宿泊で訪れたい温泉地です。

別府では、温泉もただ入浴するだけではありません。吹き出す温泉の湯気を吸いこんで呼吸器の調子を整える吸入法も楽しむことができる場所もあります。温泉の湯気を吸い込む方法はヨーロッパ諸国では今でもメジャーな温泉療養法の1つで、たんを出しやすくなるなどの効果があり、呼吸器感染症が気になるこの時期は試してみたい温泉の楽しみ方です。別府では地面より立ち込める熱気をそのまま浴室に閉じ込めて蒸し風呂として楽しめるところもあります。体がホカホカに温まる他、温泉の成分を皮膚と呼吸器の両方から取り込むことができます。

日本では、現在、病院ではネブライザーといって薬剤の入った食塩水を湯気のような微粒子にして吸い込む治療法をぜんそくや肺炎の時に行いますが、薬のなかった昔は、温泉は貴重な治療法だったのでしょう。

その他、泥をつかった鉱泥浴は他ではあまり経験できない貴重な入浴法です。トロトロの泥につかる温泉は硫黄を含み、俗にいう卵の腐った臭い、といわれる硫化水素は皮膚から吸収されて血管を広げる作用がとても強く、血流改善効果は強力です。その分体も温まりますので免疫機能の活性化も期待できます。

少し足を延ばせば名湯の多い、西日本。温泉の健康効果を享受してください。

■早坂信哉(はやさか・しんや)

夕刊フジ

 

 

吹き出す温泉の湯気を吸いこんで呼吸器の調子を整える吸入法…、いつか楽しんでみたいです。

感謝してます。

りくりとりっぷホームページ:http://rikuritrip.net/

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