動的平衡とは?

「動的平衡」で脳も体も健やかにとのことです。

以下、ネットニュースより抜粋。

人が健康に生きてゆくための仕組みはどうなっているのか? これは全ての人にとって関心のあることではないでしょうか。

生命の本質を見事に言い当てた言葉が、意外かもしれませんが日本三大随筆の一つである鴨長明「方丈記」の冒頭に記述されています。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし…」。河の流れはいつまでも変化せずそこに存在しているように見えるが、河の水はとどまることなく循環している、という意味です。全てのものは常に一定ではなく変わり続けているという、仏教で言うところの諸行無常を表現した言葉として有名です。

このことがどうして生命の本質と関係があるのでしょうか。生物学者の福岡伸一先生の提唱された「動的平衡」という概念でその意味が理解できます。

生物は食べ物を吸収し、体のなかでアミノ酸を合成しタンパク質を組み立てて新たな細胞を作っています。その一方でそれと同じだけの細胞が壊されて消えてゆきます。ここでポイントは、新たに細胞が作られるので古い細胞が壊されるのではなく、先回りして積極的に細胞を壊してゆきながら、同時に新たな細胞を作っているという点です。すなわち人の体もゆく河の流れのように、いつ見ても同じ人のように見えるけれど、その人の体中の細胞はしょっちゅう入れ替わっており、何カ月もすると全身の細胞は完全に入れ替わり、細胞レベルで見るともとの人ではない、といった具合です。何カ月かぶりに会う人には「お久しぶり」ではなく、細胞レベルでは「はじめまして」と挨拶しなければなりませんね。ただし細胞は入れ替わっても脳も含め、臓器の働きは同じなので別人になることはありません。細胞は入れ替わるも体は同じ状態を保つ、「動的平衡」こそ生物が「生きている」状態といえるようです。

「動的平衡」からみてみると、体を作るための材料はいうまでもなく食べ物として取り込まれるので、材料が適切に供給されること、つまりしっかり食べることが大切だということです。それとこの世は諸行無常。すべてのものは一定ではなく、必ず無くなるが、そのおかげで身も心も健康でいられるのだ、と理解すればいいのではないでしょうか。(済生会和歌山病院 副院長兼脳神経外科部長 小倉光博)

産経新聞

 

 

健康でいられることは、ありがたいですね。

感謝してます。

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