驚きの「祈り」の効果?

心のよりどころがハッピーをもたらすとはどういうことでしょうか?

以下、ネットニュースより抜粋。

「祈り」という行為は、なんとも形容しがたい厳粛な空気感に包まれます。私たちが神社仏閣で手を合わせて心の中でつぶやく、キリスト教徒が教会で祈りを捧げる、イスラム教徒がモスクで礼拝する、あるいは少数民族がそれぞれの方法で祈祷する……「祈り」は、形式や様式こそ異なるものの世界で行われる共通のアクションと言えるのではないでしょうか。

実際に、「祈り」には心を安定させる効果があることもわかっています。

元カリフォルニア大学の心臓学教授ランドルフ・ビルドは、「祈り」に関する実験を行っているのですが、とても興味深い結果(1988年)が明らかになっています。

この実験は、10カ月以上にわたって心臓治療のために入院している393人の患者を対象に行い、まず患者たちをランダムに、他者から早い回復や非重症化や死亡の回避などの祈りを捧げられるグループと、何も行わないグループに分けました。

祈りを捧げる人たちは全国のさまざまな教会から募集し、1人の患者に対して3~7人が割り当てられました。結果、祈りを捧げられたグループの患者たちは、捧げられなかったグループの患者たちよりも重症度が低くなったといいます。

こうした背景には、各人の病気の差異や個体差もあるため、絶対的な効果が見られたとは言い切れないでしょう。また、プラセボ効果よろしく、祈りを捧げられたことで安心感を抱き、思い込みの力によって一時的に体調が良好になったといったケースもあるかもしれません。

しかし、祈りが患者たちに良い影響を与えたということも事実です。ハーバード大学のチェンとバンダーウィールが5000人以上を対象に行った研究(2018年)では、8年から14年にわたる追跡調査も踏まえ、最低週1回でも祈りを捧げる人たちは、人生の満足度が高く、ポジティブで、性格的に強い面が多く、薬物の使用の可能性が少ないなど、ウェルビーイングの面で、非常に良い傾向があったということです。

テキサス州立大学のエリソンらが1500人以上を対象に行った研究(2014年)によれば、信仰心を持って祈りを捧げている人は、心配、恐怖、社会不安、強迫症など、不安障害を経験する割合が低いこともわかっています。神を信じることが心のよりどころになる可能性があるということを研究では示唆していて、言い換えれば、ちゃんと心のよりどころになるようなものを見つけて、感謝の気持ちを持って生きることが大切なのでしょう。普段から感謝の気持ちを持っている人は、よく熟睡できるという研究結果もあるほどです。私たちが想像している以上に「感謝」の気持ちは万能薬なのかもしれません。

「感謝する理由が見つからなければ落ち度はあなた自身にある」とは、アメリカの先住民・ミンカス族の格言です。感謝の気持ちに気が付くために、まずは大切な人のことを思って祈ってみる。日本はたくさんの神社仏閣が存在します。手を合わせ、心の中で唱えてみるだけで、きっと大きな変化をもたらしてくれるのではないでしょうか。

(堀田秀吾/明治大学教授、言語学者)

日刊ゲンダイDIGITAL

 

 

感謝の気持ちを持ち続けたいです。

感謝してます。

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