つらい症状を遠ざける3つの対策だそうです。
以下、ネットニュースより抜粋。
雨が降ると頭痛やめまい、だるさなどの不調が起こる「気象病」。天気の変化によって起こる気象病は、実は更年期とも関わりがあると言われます。気象病のメカニズムや更年期との関係、つらい症状を和らげる対策について、医師の石原新菜さんに伺います。
気象病はなぜ起こる?メカニズムを解説
「気象病」とは、気圧、気温、湿度など、気象の変化によって引き起こされるさまざまな症状のこと。気象の中でも、特に気圧の変化が大きな引き金になると言われるため、梅雨や台風シーズンは気象病に悩まされる人が多くなります。
医師の石原新菜さんは、気象病が発症するメカニズムについてこう解説します。
「気圧の変化は、耳の中にある内耳で感知されて脳に伝わりますが、その変化に対応しようとして交感神経が過度に興奮し、自律神経のバランスが崩れると、気象病の症状につながります」
そんな気象病、症状の出方は人それぞれです。
「頭痛やめまい、肩こり、倦怠感といった身体的な不調の他、イライラや気分の落ち込みなど、心の不調に悩まされる人もいます。また、自律神経が乱れることで、不眠や胃腸の不調(食欲不振、便秘、下痢、ガスが溜まる)などの症状が見られることもあります」(石原さん)
更年期は気象病になりやすい?
気象病は、男性よりも女性に多いとされますが、中でも注意したいのが更年期世代の女性です。
女性は更年期になると、女性ホルモンの急激な低下によりホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れやすくなります。
「更年期の不調も、気象病の症状も自律神経を介してあらわれるので、もともと自律神経が乱れやすくなっている更年期の女性は、より気象の影響を受けやすいと考えられます。更年期と気象病が重なることで、どちらの症状も重くなってしまうケースもあるんですよ」(石原さん)
不調が起こるメカニズムも、その症状も似ている更年期と気象病。そのため、気象病の症状は、更年期対策を行うことで遠ざけられる可能性があります。
悪天候が多く、気象の変化が激しい季節こそ更年期対策を取り入れて、ゆらぎやすい心と体を守っていきましょう。
石原さんに、天気と体調が崩れやすい季節におすすめの更年期対策を3つ教えてもらいました。
■■対策1:良質な睡眠で自律神経を整える
「眠っているときは副交感神経が優位になる時間。夜にぐっすり眠ることが、自律神経を整えることにつながります。また、人は寝ている間に、脳の疲れを取ったり、体の修復を行ったり、ストレスを緩和したりしますから、更年期対策としてはもちろんのこと、毎日元気に過ごすためにもできるだけ良質な睡眠が取れるように心掛けましょう」(石原さん)
①睡眠時間の目安
睡眠時間は最低6時間、理想は7時間を目指しましょう。
②快眠につながる寝る前の過ごし方
更年期では『そもそも眠れない』という悩みを抱えている人も多くいます。そんなときは、お風呂の入り方や寝る前の過ごし方を工夫してみて。
「人は深部体温が下がり始めると眠くなるので、毎日、寝る1時間前くらいにお風呂に入って、体を芯から温めるようにしましょう。ポイントは、必ず湯船に浸かること。夏はエアコンによって、知らずのうちに体が冷えていることが多いので、夏でもお風呂に浸かって体を芯から温めるよう意識しましょう」(石原さん)
また、寝る1時間前くらいから光の刺激を少なくするのも、良質な睡眠につながります。
「スマホやパソコン、テレビなどの光は、眠りのホルモン・メラトニンの分泌を抑えてしまうので、寝る前はできるだけ避けましょう。照明は、目に優しい間接照明を取り入れるのがおすすめ。間接照明をつけたら好みのアロマの香りを嗅ぐ、ストレッチをするなどして、心身をリラックスさせるといいですね」(石原さん)
寝る前に腹式呼吸をするのも、石原さんおすすめの方法の一つ。
「とにかく、吐く息を長くすることを意識して、深い呼吸を10回ほど繰り返しましょう。副交感神経が優位になって、リラックスできるようになりますよ」(石原さん)
③睡眠の質を助ける食事を
気のめぐりをよくするショウガやシソ、シナモン、腸内環境をよくする発酵食品・食物繊維などを積極的に取るのも、睡眠の質を高めるのに役立ちます。
「腸内環境が悪いと、睡眠の質やメンタルに悪い影響が出ることがわかっています。キムチ、味噌、納豆、ヨーグルトなどの発酵食品を献立に取り入れたり、食物繊維が豊富な海藻類・きのこ類を味噌汁の具に加えるなどして、腸内環境を整えることを意識しましょう」(石原さん)
さらに、バナナや大豆製品、乳製品に含まれている、心身をリラックスさせる効果や、睡眠ホルモン・メラトニンの原料になることで知られる「セロトニン」の合成に役立つ、トリプトファンという成分が入った食べ物も、よい眠りにつながります。
■■対策2:ウォーキングやヨガなどの運動を習慣に
ウォーキングなどの有酸素運動や、深い呼吸を意識するヨガ、腹式呼吸などは、自律神経を整える作用が期待できます。
「有酸素運動は、できれば毎日20~30分、週に3回以上を目指してみて。さらに、毎日5~10分程度でもいいので、呼吸を意識するヨガを取り入れるのもおすすめです。朝に太陽の光を浴びると、夜に眠りのホルモン・メラトニンが作られやすくなりますから、朝のウォーキングを習慣にしてもいいですね」(石原さん)
■■対策3:更年期の味方の食べ物を取り入れる
更年期対策では、食事の工夫も大切です。
石原さんによると、女性ホルモンに似た働きをする成分や、気のめぐりを良くする食べ物、腸内環境を整える食べ物などが、更年期の味方になってくれるのだとか。
「女性ホルモンに似た働きをする成分では、大豆イソフラボンがよく知られています。納豆なら1パック、豆腐なら半丁で、推奨される1日の摂取量75mgを取ることができます」(石原さん)
「ただ、大豆イソフラボンは、腸内細菌によって『エクオール』という成分になることで、そのパワーを発揮する成分。日本人の半分くらいは、大豆イソフラボンをエクオールに変える腸内細菌を持っていないので、女性ホルモンに似た働きをするローヤルゼリーを取り入れるのも一手です」(石原さん)
完全栄養食とも言われるローヤルゼリーは健康をサポートする素材として知られていますが、実は、更年期の肩こりや腰痛、不安感を軽減したという報告があり、更年期女性の味方として注目が高まっています。
更年期は、気象の変化にも敏感で、調子を崩しがちな世代。できそうな対策から取り入れて、天気が不安定な季節も心と体の不調と上手に付き合っていきましょう。
取材協力:山田養蜂場健康科学研究所
■■監修者プロフィール:石原新菜(いしはら・にいな)さん
HALMEK up
早目に対策していきたいです。
感謝してます。
りくりとりっぷホームページ:https://rikuritrip.net/