史上最多の計8回の冬季オリンピックに出場した、スキージャンプ選手として20年以上のキャリアを持つ葛西紀明選手。今までの経験をもとに「酷暑でも疲れない体」のつくり方を解説するという記事を見ました。
以下、ネットニュースより抜粋。
「暑くて何もしたくない」「汗をかくからできるだけ動きたくない」
猛暑日が続く今年の夏は、こんな気持ちのビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。たしかに暑すぎると、それだけで体力も気力も奪われていく感じがしますよね。
しかし、そのまま「暑さのせい」にして体を動かさないでいるのは、体にとっていいことではありません。汗をかかないように、疲れないようにと動かずにいる行動こそ、じつは「疲れやすい体」をつくってしまっているのです。
だから、こんな酷暑だからこそ、私は「疲れない体」をつくるために動くことをおすすめしたいと思います。
そこで、私が日々実践している「疲れない体」をつくるメソッドの中から、できるだけ体への負担が少なく、室内で汗をかかずにできるものや、いまからすぐに実行できるものを選んでみました。
では、私が実践している「酷暑でもできる『疲れない体』をつくる3つの秘訣」を紹介しましょう。
まずは、暑い夏こそ「体幹を鍛える」をおすすめします。
■「代謝を上げる食べ物」で体を冷やさない
【1】「暑い夏」こそ「体幹」を鍛える
酷暑が続くと、つい室内で過ごす時間が増え、そのときの姿勢もダラダラしたような体勢になってしまいがちです。
力が抜けたような体勢なので「ラクだ」と思いがちですが、「ラクな体勢」は体にとっては必ずしも「正しい体勢」とは言えません。肩や足腰に余計な負荷がかかり、かえって「疲れやすい体」をつくることになりがちなのです。
スキージャンプはストックを使わずスキー板のみで行うので、体幹の安定によるバランスがとても重要です。そのため、私は「体幹トレーニング」を積極的に行っています。体幹を鍛えていることで代謝も上がるようになり、体も疲れにくくなりました。
私が実践している「寝る前3分間の体幹トレーニング」(40代でも「姿勢」は良くなる、寝る前3分改善法)は寝る前の3分間でできる、簡単な「体幹トレーニング」です。
汗をかくことなく体幹を鍛えることができますので、体勢がよくなって代謝もどんどん上がります。今年のような「酷暑」もきっと乗り切れると思います。
【2】代謝を上げる食べ物で夏バテ解消!
暑いと冷たい食べ物を食べる機会が多いので、体を冷やしがちですよね。
しかし、これでは代謝が下がってしまい、「疲れやすい体」になってしまいます。こんなときこそ、できるだけ「代謝を上げる」食べ物を意識してとるようにしましょう。
「代謝を上げる」食べ物は、「体を冷やさない」「脂肪を燃焼しやすくする」「筋肉の働きをよくする」などの食べ物のことです。
「アミノ酸」「ビタミンB群」「カリウム」「ヨウ素」などを多く含んだ食べ物ですが、私が意識して特に取り入れているのが、下記の食品です。
【代謝を上げる食品の例】
・「アミノ酸」が多い……卵、レバー、牛乳、チーズ など
・「ビタミンB群」が多い……豚肉、うなぎ、青魚、玄米、納豆 など
・「カリウム」が多い……納豆、みそ、豆腐 など
・「ヨウ素」が多い……コンブ、ワカメ、ハマグリ、青魚 など
・「体を温める」……トウガラシ、生姜、長ねぎ、カボチャ など
「代謝を上げる食品」をうまく取り入れることで、暑くても「疲れない体づくり」をサポートしてくれるはずです。
暑いときは、激しい運動はできるだけ避けるのが大切です。ですので、無理に「筋トレ」をするのではなく、その分、「ストレッチ」に時間を割いてください。
【3】「ハムストリング」をほぐすストレッチ
(1)座った状態で両足を伸ばす
(2)背中を丸めない状態で、両手で足のつま先をつかみ、60秒キープ(つま先がつかめないときは膝を曲げてもOK)
■暑いからこそ「体に負担の少ない方法」が大切
無理をしない程度で下半身をほぐしてあげることは、「疲れない体」をつくるうえで大切なことです。下半身の筋力が固まってしまうと、代謝の低下を招くおそれもあり、その結果「疲れやすい体」になってしまうからです。
「葛西式下半身ストレッチ」は体に負荷がかからないように下半身をほぐすことができます。室内の狭いスペースでも十分にできますので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事で紹介したように、暑い夏でも、ちょっとしたことを心掛けることで「疲れない体」になることは十分可能です。暑い日が続くと、体力も気力も衰えがちです。だからこそ、「体に負担の少ない、ラクに続けられる方法」が大切になります。
ぜひ、「疲れない体」になって、この酷暑を元気に乗り切ってください。40歳を過ぎても「疲れない体」に変わることができる、私はそう確信しています。