幸運もたらす謎の毛玉「ケサランパサラン」

1年に1度しか見ちゃダメだとか?

 以下、ネットニュースより抜粋。

空からフワフワと舞い降りて、幸運をもたらす言い伝えがある謎の物体「ケサランパサラン」。山形県鶴岡市では地元農協のキャラクター「けさらんちゃん」として親しまれ、「けさらん」を冠した加工施設や給油所も。先祖代々、家宝としている家も多いというが、正体は何なのか――。【長南里香】

全国で語り継がれる妖怪を紹介した「日本妖怪大事典」(角川書店)によると、ウサギのしっぽのような毛玉で、大きさは小豆から鶏卵程度。1年に1度しか見てはならない、などとある。

守護神にしている神社があるという情報を得て、同市温海地域の中山間地を訪ねた。近くの農業男性によると、嵐の前などに雷とともに降ってくるのだという。「うちにはないが、家宝にしている家は確かにある」と証言。「見せてくれる人はいないから、加茂水族館に行ってみろ」と教えられた。

確かに、クラゲ展示数世界一で知られる市立加茂水族館の、入場ゲート先の魚の水槽前に鎮座していた。村上龍男・名誉館長(80)が、約30年前に月山のふもとのブナの巨木の下で発見したという。

村上さんによると、館長を務めていた当時は入館者数が年間15万人にも届かない低迷期。幸運を呼び込むという言い伝えを聞き、わらをもつかむ思いで、家宝にしている人を見つけ、「貸してほしい」と懇願した。ところが、「当主が大みそかしか見てはいけない約束だから駄目だ」と断られてしまった。

探し続けて数年後の春、出会いは突然訪れた。渓流釣りをしていた時、ふとブナの巨木の根元を見ると、二つのケサランパサランが並んでいた。

展示した後、苦境はしばらく続いたが、入館者数が10万人を切ったどん底の1997年。サンゴに付着していたサカサクラゲの赤ちゃんを公開したところ思わぬ反響を呼ぶ。やがて、クラゲに特化した水族館として、30万人近くが訪れる人気施設にV字回復を果たした。

村上さんは「ケサランパサランもクラゲの赤ちゃんも、見ようとしなければ通り過ぎていた」と振り返り、幸せは近くにあってもなかなか気付かないものと説く。「ケサランパサランが、クラゲに出会わせてくれたのかな」とほほ笑んだ。

県立博物館の本間正明専門学芸員によると、ウサギの毛玉のような動物系と、タンポポの綿毛に似た植物系などがあるといい、県民からの鑑定依頼が後を絶たないという。「山間の集落で、ささやかな幸せを願う気持ちから起こった民間信仰。正体は明かさないでおきましょう」

毎日新聞社

 

きっかけはちょっとしたことなのかもしれませんね。

感謝してます。

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