考すぎない無意識の判断を軽視できない?

選択を見誤らないために事前に情報や環境を整理する…考えすぎないだそうです。

以下、ネットニュースより抜粋。

選択や決断において「情報過多」は時に弊害となってしまいます。以前、このコラムで紹介した、ラドバウド大学の心理学者ダイクスターハウスが行った中古車を使用した実験でも「考すぎない無意識の判断を軽視できない」ことは明らかでしょう。

ダイクスターハウスは、こうした考えすぎない選択に関する実験をいくつか行っているのですが、次の実験(2009年)もとても興味深い内容です。

それは、被験者を3つのグループに分け、サッカーの試合の勝敗をそれぞれ予想してもらうというものでした。3つのグループとは、①よく考えて選ぶグループ②勘(当てずっぽう)で選ぶグループ③短時間で選ぶグループ。

③のグループはあれこれ考えられないように、予想の直前に試合とは関係ない課題(パズルなど)を行ってから、時間のない中で予想を行ってもらいました。

その結果、もっとも予想の正解が多かったグループは③だったそうです。しかも、その正答率は①と②のグループの3倍以上だったというから驚きです。

情報が多すぎる場合、人々はどのように意思決定を行うか? その答えは、情報がありすぎると(あるいは余計なことを考えてしまう時間が多いと)、人は正しい選択から離れていってしまうというわけです。

人間という生き物は、とにかく意志が弱い生き物です。いくつも選択肢があるから迷ってしまう、たくさん時間があるから迷ってしまう。本来であれば、選択肢があるということは良いことのはずなのに、意志が弱いから「迷ってしまう」のです。

裏を返せば、こうした点に気を付けることで、自分の選択が誤ったものになりづらいとも言えます。

例えば、情報を整理し、重要なポイントに優先順位をつけてみる。引っ越し先を選ぶとき、あれもこれもとこだわると、いつまで経っても選べません。自分がもっとも優先するポイントは何か? そうすることで判断がしやすくなるはずです。

そして、先の実験で明らかになったように、無駄に時間を与えられると間違った選択をしてしまいがち。自分の中で時間制限を設けてみるのもいいでしょう。ファッションショップでいくつか良い服を見つけたとき、あえて「3分で決める」と自分にルールを課してみる。すると、重要な情報に焦点を向けられますから、効果的に判断までの道のりを短くできるはずです。

また、選択する際に環境を整理しておくことも重要です。人間の意思決定は大きく環境に左右されます。

スマホをいじってしまうクセがある人は、いつでも触れる位置にスマホを置いているからスマホをいじってしまうのです。冷蔵庫にビールがあれば、「今日は飲まない」と決めたはずだった意思も揺らいでしまう可能性が高くなってしまいます。

環境のコントロールは、そのまま自分の意思決定のコントロールにもつながります。選択を見誤らないためには、事前に情報や環境を整理しておくことが大切なのです。

(堀田秀吾/明治大学教授、言語学者)

【科学が証明!ストレス解消法】#179

 

 

そういえば最初の判断が良かったと思うことはありますね。

感謝してます。

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