長寿のカギを握る「フラボノイド」とは?だそうです。
以下、ネットニュースより抜粋。
ベリーやお茶に含まれている天然化合物がただの長寿でなく健やかな加齢のカギに。加えて、精神の健康にも効き目があるとの研究結果が
ベリーをたくさん食べ、紅茶を飲み、毎日の食事にかんきつ類を取り入れれば、健康的に年を重ねられるかもしれない──そんな可能性を示す研究が、米国臨床栄養学ジャーナルの5月号に発表された。
この研究はオーストラリアのエディスコーワン大学と北アイルランドのクイーンズ大学ベルファスト、米ハーバード大学公衆衛生学大学院などの研究者が行ったもの。果物やお茶に含まれる天然化合物のフラボノイドを多く摂取する人は、健康的に年を重ねる可能性が高いことが分かった。
「医学研究の目標は、人々がただ長く生きるのを助けるだけでなく、できるだけ長く健康を維持できるようにすることだ」と、論文の筆頭執筆者であるエディスコーワン大学博士研究員のニコラ・ボンドンノ(Nicola Bondonn)はプレスリリースで述べている。
この研究では女性6万2743人と男性2万3687人のデータを調査し、その食習慣と身体的・精神的健康を女性は24年、男性は12年にわたって追跡した。
すると女性の中でフラボノイド摂取量が最も多い人は最も少ない人に比べて、体が虚弱になるリスクが15%低く、身体機能に障害を来すリスクは12%低く、精神の健康を損なうリスクも12%低かった。
男性では相関性は小さかったが、それでもフラボノイド摂取量が多いと精神の健康を損なうリスクが15%低かった。
シンプルな工夫で効果
「フラボノイドが豊富な食品の摂取を1日に3つ増やすと、女性では3項目の老化の指標全てでリスクが6〜11%低くなった」と、研究チームの一員であるクイーンズ大学ベルファストのエイディン・キャシディ(Aedin Cassidy)教授はプレスリリースで述べた。
キャシディによれば、女性により強い効果が見られたのは、性差よりも追跡期間の違いによる可能性がある。
フラボノイドは、お茶やリンゴ、オレンジ、そして特にベリーなどの食品に豊富に含まれている。
「ベリーには抗酸化物質やフラボノイド、アントシアニン、食物繊維が豊富にあり、どれも加齢を健康的なものにするのに役立つ」と、管理栄養士のシェリー・ボールズ(この研究には参加していない)は言う。
今回の研究はフラボノイドに焦点を当てたが、専門家は、健康的な加齢には食事全般とライフスタイルのパターンも関係していると考えている。
ボールズは、健康寿命を延ばす可能性のある「スーパーフード」と栄養素を挙げた。特に価値があるのは、魚やクルミ、チアシードなどオメガ3脂肪酸が豊富な食品だという。
このところ研究が盛んな栄養素の1つがクレアチン。記憶力と認知機能の向上に関連している。「クレアチンは調理すると失われやすいので、サプリで補充するといい」と、ボールズは言う。
研究チームの一員であるハーバード大学公衆衛生学大学院のエリック・リム(Eric Rimm)教授はプレスリリースの中で、今回の発見は日々の生活でも重要だと強調した。
「これらの結果は、生活の質の向上と健康的な加齢を目指すには食事にシンプルな工夫を加えるだけで済む可能性を示している」
健康的な加齢を実現させるのは医学の奇跡ではなく、既に私たちの食卓にあるものなのかもしれない。
Reference
Bondonno, N. P., Liu, Y. L., Grodstein, F., Rimm, E. B., & Cassidy, A. (2025). Associations between flavonoid-rich food and flavonoid intakes and incident unhealthy aging outcomes in older United States males and females. The American Journal of Clinical Nutrition, 121(5), 972-985. https://doi.org/10.1016/j.ajcnut.2025.02.010
メリッサ・フルール・アフシャー(本誌ライフ・トレンド担当)
ニューズウィーク日本版
元気で健康に過ごしたいですね。
感謝してます。
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