孤独が脳に与える意外な好影響?

孤独に苦しむのも孤独を楽しむのも脳ですだそうです。

以下、ネットニュースより抜粋。

感情や行動、健康までも左右する「脳」。世界各国の脳科学者によって日々新たな発見が続いている。例えば孤独が脳に及ぼす影響。孤独は健康リスクとされる一方で、脳の創造性や想像力を高める側面もあることが最新研究で明らかになった。その驚きのメカニズムとは? 日経ビジネス人文庫『最新研究でわかった!くじけない脳のつくり方』(毛内拡著)から抜粋・再構成してお届けする。

●孤独に苦しむのも脳、楽しむのも脳

なかには「独りぼっちが好きなんだよ、放っといてくれ!」と思う人もいるのかもしれませんが、基本的に人は1人では生きていけません。

仲間はずれにされれば疎外感を抱くし、大勢でワイワイするのは、雰囲気だけでもなんだかんだ楽しいものです。

実際、孤独でいるとアルツハイマー病などの認知症になりやすくなるなど、健康にも影響を及ぼします。

孤独は、肥満や飲酒よりも健康に悪いという報告もあるほどです。

しかし、意図的に孤独の時間を楽しむことで内面の充実や創造性を追求する人も増えています。

孤独に苦しむのも孤独を楽しむのも脳です

孤独は脳にどのような影響を及ぼすのか、見ていきましょう。

●孤独な人の脳はクリエイティブ

孤独を感じている人の脳は、活動が低下して、神経細胞の接続も悪くなっているだろうと予想する人が多いでしょう。

しかし、カナダのマギル大学の研究によれば、孤独を感じる人の脳は、体積が大きく、空想、回想、創造などを司(つかさど)る脳領域の内部ネットワークの接続性が強化されていることが明らかになりました。

この研究では、英国バイオバンクの研究資源に登録された、事前に「孤独を感じることがある」と回答していた約4万人の被験者(募集時年齢40~69歳、平均年齢54.9歳)の脳画像データが用いられました。

脳には、神経細胞の核が存在する灰白質と、神経細胞と神経細胞の連絡通路になっている白質が存在します。

研究の結果、孤独を感じることがあると回答した被験者の脳では、灰白質の体積が増大し、白質がより高密度になっている領域が増大していることがわかりました。

これらは、ぼんやりとしているとき、過去や未来について思いを巡らせているときやパラレルワールドである別の現在について空想しているときに活性化する領域で、「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれています。

●ぼんやりしているときも脳内は大活躍

DMNは、リラックスしているときや1人でいるときなど、特段集中して作業をしていないときに活性化する脳領域です。

脳内の情報を整理したり、将来の計画を立てたりするなど、いわゆる「脳内タイムトラベル」中に活性化し、さらには想像力を働かせたり、シミュレーションしたりするなどの創造的な思考に関連しています。

つまり、ぼんやりしているときでさえ、ちゃんと脳は働いているのです。

孤独な脳では、このDMNの接続性が向上していたことから、孤独によって脳内タイムトラベルや想像力、創造的思考、シミュレーション能力が向上したと解釈することができます。

なお、別の研究では、若年成人の孤独感がDMNの接続性の低下をもたらすという報告もあります。

孤独にはポジティブな側面もある

今回の研究対象の平均年齢54.9歳は、生物学的に見ると高齢者に近いことから、ひょっとすると、長年にわたる孤独感や高齢になってからの孤独感が、DMNの接続性を向上させている可能性も考えられます。

孤独は、身体に悪影響を及ぼすものとしてネガティブに捉えられがちですが、その一方で、孤独を通じて自分自身と向き合い、内面の豊かさや独自の視点を育むことができるという、ポジティブな側面もあるといえるでしょう

最近では、SNS(交流サイト)やオンラインツールの発展によって孤独を感じづらくなってきていますが、「孤高」という言葉があるように、独創的でありたいのならば、あえて一定の孤独状態を保つことが、創造性を引き出す1つの方法かもしれません。

<参考文献>

Spreng, RN. et al. The default network of the human brain is associated with perceived social isolation. Nat. Commun.、 11, 6393 (2020)

日経ビジネス人文庫

『最新研究でわかった!くじけない脳のつくり方』

脳の特性を知ってストレスや老化に打ち克つ!

実はちょっとおバカで憎めない。驚異の再生力と柔軟性がある…のが脳の正体。その意外な特性や驚きの真実を、気鋭の脳科学者が最新研究とユニークなエピソードから解説。楽しく読めて役に立つ1冊です。

毛内拡著/日本経済新聞出版

日経BOOKプラス

 

 

「脳内タイムトラベル」という言葉が印象に残りました。

感謝してます。

りくりとりっぷホームページ:https://rikuritrip.net/

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