「歩くだけ」で気分が変わるのは気のせいじゃない?

医師が教える、うつ気分を晴らす歩き方だそうです。

以下、ネットニュースより抜粋。

歩行のような「一定のリズムを繰り返す運動」は、セロトニン系に良い影響を与えると考えられています。さらに、自律神経バランスにも良い影響を与えることがあります。医師が解説します。

■「歩くだけ」で気分が変わるのは気のせいじゃない

「なんとなく気分が重い」

「やる気が出ない」

「頭がモヤモヤする」

そんな時、少し歩いたあとに気分が軽くなった経験がある方は多いと思います。

実はこれ、単なる気分転換ではありません。

歩行のようなリズム運動は、脳内物質に影響を与えることが分かっています。

特に注目されているのが、いわゆる「幸せホルモン」と呼ばれる、セロトニンです。

■セロトニンは「心の安定」に関わる

セロトニンは、脳内で気分や感情の安定に関わる物質です。

不足すると、

気分の落ち込み 不安感 イライラ 意欲低下

などにつながることがあります。

そのため、うつ状態との関連でもよく知られています。

■「一定のリズム運動」が脳を刺激する

実は、歩行のような「一定のリズムを繰り返す運動」は、セロトニン系に良い影響を与えると考えられています。

例えば、

ウォーキング 軽いジョギング 自転車 咀嚼

なども、リズム運動の一種です。

特にウォーキングは、特別な道具も不要で始めやすい。

しかも、激しすぎないため、継続しやすいのが大きなメリットです。

■ケース①「家にいるほど気分が沈む」40代男性

40代男性で、在宅勤務以降、気分の落ち込みを感じるようになった方がいました。

仕事以外はほぼ座りっぱなし。外へ出る機会も減少。

すると、

・気力低下

・睡眠の乱れ

・集中力低下

が徐々に悪化していました。

そこで、「朝に15〜20分だけ歩く」習慣を提案。

最初は「そんなことで変わるのか」と半信半疑でしたが、数週間後には、「朝の重さが少し違う」と話されるようになりました

■ケース②「考え事が止まらない」30代女性

30代女性で、不安感が強く、頭の中で考え事が止まらないという方もいました。

特に夜になると、ネガティブ思考が続いてしまう。

そこで、夕方に少しテンポ良く歩く習慣を開始。

すると、「歩いている間だけ頭がスッキリする」という感覚が出始めました。

もちろんウォーキングだけですべて解決するわけではありません。

ただ、脳を「考え続ける状態」から切り替える助けになることはあります。

■歩行は「脳への血流」にも関係する

歩くと全身の血流が良くなります。当然、脳への血流も変化します。

さらに適度な運動は、自律神経バランスにも良い影響を与えることがあります。

特に、ずっと室内にいる生活では、脳への刺激がかなり単調になりやすい。

歩くことで、景色や光、音など外部刺激も加わり、脳が活性化されやすくなります。

■「朝の散歩」が勧められる理由

特に朝のウォーキングは、体内時計リセットにも役立つことがあります。

朝日を浴びることで、概日リズムが整いやすくなる。

すると、夜の睡眠にも良い影響が出やすい。

睡眠改善は、気分安定にもかなり重要です。

■ポイントは「頑張りすぎない」こと

気分改善目的のウォーキングでは、「追い込み」はあまり必要ありません。

むしろ、

少し気持ちいい 軽く息が弾む 続けられる

これくらいが大切です。

「毎日1時間歩かなきゃ」と義務化すると、逆にストレスになることもあります。

■スマホを見続けるより「外を見る」

最近増えたのが、「歩きながらスマホ」のケースです。

もちろん安全面の問題もあります。

ただ、精神面でも、ずっと情報を見続けると脳が休まりにくい。

ウォーキング中くらいは、

空を見る 木を見る 季節を感じる

こうした刺激のほうが、脳には良いことがあります。

■医師として感じること

外来で見ていると、「気分が落ち込む時ほど動けなくなる」という方は本当に多いです。

ただ不思議なことに、少し体を動かし始めると、表情が変わってくる方もいます。

もちろん、強いうつ症状では医療的サポートが必要です。

ただ、軽い気分の落ち込みやストレスには、「歩くこと」がかなり良い入口になることがあります。

■人間の脳は「動きながら整う」面がある

現代は、座りっぱなし、画面見っぱなしの生活が増えました。

でも本来、人間の体も脳も、「動くこと」を前提にできています。

歩く。

呼吸する。

景色を見る。

こうした単純なリズムが、脳を落ち着かせることもあるんです。

「最近ちょっとしんどいな」と感じた時こそ、まず数分歩いてみる。

それが、脳を少しラクにするきっかけになることもあります。

今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

文/甲斐沼孟(医師)

ヨガジャーナルオンライン

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