【芍薬】

芍薬は、こむら返りや胸の痛みに処方される美しい薬草だそうです。

以下、ネットニュースより抜粋。

日本の草花を四季に応じて紹介する『日本の花を愛おしむ 令和の四季の楽しみ方』(著:田中修 絵:朝生ゆりこ 中央公論新社刊)から、いまの季節を彩る身近な植物を取り上げ、楽しく解説します。今回のテーマは「【芍薬】」です。

◆女性の美しい立ち姿を形容する花

この植物は、平安時代までに、中国から日本に来た薬草です。甘い香りを放つ直径十数センチメートルくらいの大きな花であり、切り花としても利用されます。

古来、女性の美しさは「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」と形容されてきました。だから、シャクヤクの立ち姿が美しいことになります。また、ボタンの花は横向きに咲くので座って見るのによいが、シャクヤクは立って上から見るのによいともいわれます。

シャクヤクは、花の美しさ、花の色のあざやかさ、立ち姿など地上部がすばらしいことはよく知られます。でも、この植物の地下部は漢方薬として役に立ちます。特に、こむら返りには、根を乾燥させた生薬(しょうやく)がよく使われます。

◆「芍」ではなく、「癪」との説もある

漢字では「芍薬」と書かれます。「芍」という語は、「美しい」とか「あざやか」で、「はっきり目立つ」ことを意味するので、「美しい薬草」という意味をもつのでしょう。

しかし、この「芍」ではなく、「癪(しゃく)」が本来の意味であるとの説もあります。「癪」というのは、胃や胸などが急激に病んで、差し込むような痛さでけいれんをおこす病気です。時代劇などで女性が「持病の癪が出て……」とうずくまる病気です。その癪を治す薬草であったのです。

「癪に障(さわ)る」というのは、精神的に「癪」という病気のような状態になることです。もしシャクヤクが癪の薬なら、この花を見ているだけで「癪に障る」という気持ちも落ちつくのかもしれません。

たしかに、シャクヤクは、そんなゆったりとした雅味ゆたかな雰囲気をもつ花を咲かせます。

 

シャクヤク(芍薬)

[科名]ボタン科

[別名]カオヨグサ(顔佳草)

[原産地]中国

[花言葉]恥じらい、はにかみ、内気

田中修

婦人公論.jp

 

 

ボタンの花は横向きに咲くので座って見るのによいが、シャクヤクは立って上から見るのによいともいわれている、ということは知りませんでした。

より良く見ることができる見方なのですね。

感謝してます。

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